写真は、今回ヤンゴンで行ったルビーの
加熱実験の時のルビーの内包物の変化を
記録したものです。
ルビーは一般的に、高温で加熱処理をして
美しさを改良する宝石であり、
無処理で 美しいものはとても希少です。
私たちモリスは、この無処理で美しい
ルビーが宝石だと思うので、自分の眼で
みて処理の有無を見分ける訓練をつづけて
います。これはその一環の実験です。
モゴック鉱山のインチャック鉱区より
10日前に出てきたものです。
スピネルと思われるとてもきれいな結晶
が確認できました。
それを、1000度で5時間加熱したら、その
内包物はどうなるか? という実験です。
雪だるまのように 真っ白になり、
スピネルの周りには テンションクラック
(ヒビ)が入りました。 色は、ピンク色だった
ところが、透明色に 退色したり、色ムラがでました。
私たちは、いったい何をしているのか?
宝石としては欠陥がありお客様にお届け
したくないものを使って加熱実験するのは、
私たちジュエラーが、加熱処理すると
どのような結晶がどのように変化するか
を感覚的に知っていなければ、第三者に
ルビーをお見せいただいたときに加熱か
無処理で美しいのか分からないことになり ます。
無処理のものと処理をして美しさを改良した
ものの希少性は天と地ほど違い、宝石として
の価値が大きく違います。 それを見ることが
できなければ、私たち モリスはルビー専門なのに、
ルビーの希少性 さえ分からないことになり、
お客様には失礼 かな。。と思い、今日も頑張っています。
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