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ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

ルビーを加熱処理したら…どのように変わるのか?

2011年07月04日 19時26分33秒 | 宝物

写真は、ルビーの内包物である通称「シルク」と

呼ばれるインクルージョンです。

1500度ぐらいで加熱処理すると…

シルク(針状のルチルの結晶)が溶けたと考えられる

のですが、ご覧のように何かやけどしたような姿に

変化します。

無処理で美しいルビーを探されるか方は、しっかりと

内包物の確認と説明も受けて、ご自身の眼で品質を

確かめて頂きたいと思います。

 

私たちジュエラーは、ルーペで処理の有無を判断

しなければならない機会が多く、ルーペでそれを

見分けられるようになりたい…と9年前から自分たち

でバーナーで美しさに欠けるルビーを加熱したり、

5年前からは、スリランカ産の加熱処理機器を導入

して実験をしています。

実際にインクルージョンを加熱する前と後を

確認することによって加熱したルビーがどういう

姿になるのかが分かってきました。

こちらも典型的な加熱処理の後です。

ご参考まで…

付け加えておきたいのですが、

加熱処理をしたからといって何か悪くなるのでは

ありません。むしろ、品質の高くなかった原石が

美しい姿になるという意味では良いと思います。

ただ、宝石は、美しく、「希少で」経年変化の

無いモノです。それを考えると、希少性が高く

ない処理をした宝石の価値は、相対的に低いと

考えた方が良いということです。(注)



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