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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

『ドライブ・マイ・カー』Drive My Car 濱口竜介監督 村上春樹原作 Trailer & Review(妻女山里山通信)

2022-03-05 | シネマ・テレビ
Drive my car | Tráiler en español | Estreno en cines el 4 de febrero

 スペイン語の吹き替え人は、皆声が低い。それだけでこれほど印象が変わるものか。

Drive My Car Trailer #1 (2021) | Movieclips Indie

 不思議だが、映画を見た後で小説を一冊読み終えた様な満足感があった。映画であって映画でない様な作品。見せるのではなく聞かせる作品。3時間が不思議な緊張感と弛緩の繰り返しで、あっという間に過ぎ去る。この映画は、観衆に想像力と創造力を求める、あるいは喚起する。映像ですべて分かる説明的な映画になれている人は、分からないとか何が良いのかと言うかもしれない。濱口竜介監督の手法は、全く同じではないけれど、小津安二郎監督を思い起こさせる。激しいアクションや実際にはあまりあり得ない激しい感情の表現の羅列にうんざりしているのは、日本人だけではないようだ。昔の映画は、欧州もアメリカもそうではなかった。話題の『ひまわり』や『道』、『ドクトル・ジバゴ』。アメリカ映画でも『ペーパー・ムーン』、『マンハッタン』とか。
70年代は、ニューシネマ。そして私はシネマフリークになった『国分寺・国立70sグラフィティ』村上春樹さんのジャズ喫茶、ピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクルまたはスラップスティック :この記事を読んで頂くと分かると思いますが、シネマフリークでした。日本の監督では、小津安二郎、鈴木清順、藤田敏八、小栗康平とか。海外だと、フェリーニ、ヴィスコンティ、スタンリー・キューブリック、ウッディ・アレン、イングマル・ベルイマン、タルコフスキー等々。チャップリンやバスター・キートンも好き。南米では、ヴェルナー・ヘルツォーク、グラウベル・ローシャなど。

【8/20(金)公開】「第74回カンヌ国際映画祭」コンペ部門出品 映画『ドライブ・マイ・カー』(PG-12)90秒予告

「生き残った者は、死んだ者のことを考えつづける… ぼくや君はそうやって生きて行かなくてはいけない」「生きていくほかないの」という人生にレーゾンデートル(存在理由)はあるのか。そもそも必要なのか。どんなに愛し合った夫婦でも元は他人。全てを知りたいとか全てを理解したいと思うのは性か業か。ありのままの全てを受け入れることこそが…。なんのアクションもスリルもサスペンスもないけれど、静かな緊張感に溢れた時間が過ぎていく。そういう作品だった。亡き妻を想う。

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石橋英子 | Eiko Ishibashi | Drive My Car (Kafuku) (Official Audio)

 ピアノのアルペジオが心地よくドラマチック。

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村上春樹さんの国分寺ピーター・キャットを中心とした70年台のクロニクルまたはスラップスティック - 『国分寺・国立70Sグラフィティ』 :32本の私のフォトエッセイ

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。

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