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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

癒やしと鎮魂の旅。道の駅あらい。マリンドリーム能生。糸魚川一ノ宮の天津神社・奴奈川神社。クラシックカー(妻女山里山通信)

2019-11-06 | 歴史・地理・雑学
 車中泊の旅。今回の目当ては宇奈月ダムと黒部市の生地(いくじ)です。早朝に出発。さすがにいきなり高速では危険なので須坂インターからのりました。道の駅あらいのスマートインターでおりました。

(左)道の駅あらいの鮮魚センターで、朝食用に買ったウニ・イクラ丼。朝から贅沢かなと思いましたが、昼になると売り切れるのも知っていたので買いました。ご飯が少なめで朝食向き。(右)前回春日山城跡に訪れた時は閉まっていた上越市埋蔵文化センターへ。謙信公の展示を観に行きました。変な頭の宇宙人?いえいえこの日はこの後お祭りがあるのです。

(左)上杉景勝の書状。(右)川中島合戦の上杉謙信の軍配と太刀。展示品の多くはレプリカです。お祭りなので武士の装束のお姉さんとお話しました。拙書でも紹介の本当の妻女山、本名は斎場山の話も。武士になりきっているので、そうでござるとか言うので笑いを堪えるのに必死でした。でも謙信愛がひしひしと伝わってきます。祭りも見たかったのですが、後ろ髪惹かれつつ能生へ。春日山城跡も必見ですよ。以前の記事を御覧ください。
新潟/上越・糸魚川・妙高、富山/魚津、長野/信濃町への三泊四日の車中泊ぶらり旅 その1。春日山城跡へ。地震にも遭遇(妻女山里山通信

 マリンドリーム能生。三連休なので駐車場は満車。次々に入ってきます。たくさんの人が何をしているかというと、ベニズワイガニを食べているのです。寒風もなく穏やかな日です。

(左)浜焼きにも行列が。(右)昼食はベニズワイガニ。これでほぼお腹いっぱいになります。カニ三昧。

(左)350円のカニパイ。カニがぎっしり詰まっています。これおすすめです。(右)ケニアからのミュージシャン。あちこちで演奏をするみたいです。楽しいリズムに一番反応するのは小さな子供達。昔、セネガルのパーカショニスト、ドゥドゥ・ニジャエ・ローズのコンサートに行ったことがあります。動画もたくさんアップされているので観てください。一緒に行った結婚前の妻が、本当に楽しそうに踊っていたのを思い出しました、

(左)糸魚川市へ。糸魚川一ノ宮の天津神社・奴奈川神社へ。拝殿です。七五三ですが、初宮の可愛い幼子を連れて家族が訪れていました。(右)奴奈川姫の本社。奴奈川姫は、糸魚川の土豪の妻で翡翠を象徴とする巫女だったらしいのですが、大国主命に見初められ夫を殺され略奪婚をしたと伝えられています。建御名方命は、信州一宮の諏訪大社の祭神です。その孫が妻女山麓にある上杉謙信も尊崇した会津比売神社の会津比売命です。出雲系。夫は崇神天皇に初代信濃國造に任命された武五百建命(たけいおたつのみこと)[古事記]と伝わっています。武五百建命は大和系。出雲系の後に入ってきた越のエリート達。つまり三国志で滅亡に追い込まれた国の高度な技術を持ったエリート達が来訪したと考えられます。弥生時代にはすでに製鉄技術があったのです。拙書ではそれを「みすずかる信濃の国の鉄バクテリアがずくを出す」というエッセイで紹介しています。
 歴史人口学の研究者、鬼頭宏氏の推計によると、縄文時代の人口は約10万人~約26万人、弥生時代は約60万人。(古墳時代は400万人)奈良時代は約450万人。この急激な人口増は、生物学的には証明できません。大量の移民があったと考えるべきです。それが、呉越、徐福伝説、高句麗からの移民を意味するのではと考えます。日本史を世界史と分けて学んではいけないのです。三国志にそのヒントは隠されています。

(左)前から気になっていた天津神社のこの石組み。どういう建物があったのでしょう。(右)そして今回気がついた柱の穴。回廊があったのでしょうか。

(左)次にフォッサマグナミュージアムへ。なんとクラシックカー・フェスティバルが行われていました。フランスの名車シトロエンの2CV( ドゥーシーボー)。30年以上前にパリへ行った時に、このタクシーに乗りました。隣には彼女、助手席には犬が乗っていました。石畳のパリに合わせてサスペンションはフワフワです。(右)スバルの名車アルシオーネ。美しい車です。ちなみにアルシオーネはブラジルの女性の名前で、国民的に有名な歌手がいます。「愛のサンバは永遠に」は名曲で私はブラジルで買ったLPを持っています。素晴らしい歌手です。
◉Alcione - Não deixe o samba morrer



(左)その隣になんとスバル・ジャスティ!。持ち主は若い男性でしたが、取り巻きが多くて話を聞けませんでした。実は長男がこれに乗っているのです。帰って聞いたらフォロワーさんの一人だとか。変わりもんですわな(笑)。(右)ダッシュボード。当時私が乗っていたスバル・レオーネツーリングワゴンと似ていますね。ボタンを押すと車高が4センチ上がるという、パワーボタンがあったり、子供達も大好きないいクルマでした。

 なんかこんなペーパーバッグやゲームがあったのですかね。驚きました。

(左)ジャスティのミニカー。こんなのあったのですね。そしてモーターファン。(右)ジャガーEタイプ。いや美しい。

(左)ダッシュボードとステリアリング。なんて美しいのでしょう。(右)ため息が出ます。このまま空も飛べそうです。この車を作った人の愛を感じます。

 フォッサマグナミュージアムへ。初期の勾玉は色々な形をしています。それが仏教伝来とともに突然消えてしまいます。実は仏教伝来とともに消えたものは、これだけではないのです。それを研究しています。

(左)翡翠の巨岩。(右)プラセンセラスの化石。美しく輝いています。

(左)登山家を魅了した高き峰々。なぜ人は山に登るのか。(右)黄鉄鉱の結晶は、人工とはなんなのか、人為とはなんなのかを問いてきます。お前たちの知っていることは宇宙のほんの一部に過ぎないのだよと言われている気がします。

(左)帰りに参拝者が多くて寄れなかった天津神社の子聖社へ。恋愛御籤を引きました。大吉でした(笑)。(右)その左手にある石碑。見当はつくのですが、説明が欲しいですね。

 夕食は名立のドライブイン名立食堂へ。何度も前を通っていたのですが、初訪問です。

(左)店の後ろでカモメが。(中)店の主人が餌をあげていました。これをしないと店の屋根が糞だらけになるとか。秋が深まると北海道や秋田から大きなカモメが飛来するそうです。(右)いただいたのがミニ甘海老丼と天ぷら蕎麦のセット。テツandトモも絶賛の甘海老丼をおすすめします。たら汁定食も。近所の人やトラックドライバーも訪れるいいお店です。

 美しい夕焼け。信州の北アルプスに沈む夕陽とはまた違った趣があり染み染みとします。車中泊のマリンドリーム能生に戻ります。夜半には物凄い雨が降りました。明日は富山へ。癒やしと鎮魂の旅は続きます。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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