モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

道の駅名立・戸隠の紅葉・宝光社戸隠神社・鬼無里・小川の高山寺三重塔・戸倉上山田温泉へ・お土産。センチメンタル&レクイエムの旅(妻女山里山通信)

2019-10-21 | 歴史・地理・雑学
 最終日、信州に帰ります。途中で長野県へ災害復旧に向かう自衛隊の車両にたくさん出会いました。被災地の方にお風呂を提供とか、本当にありがたいでしょう。チケット持参で入浴できる施設もあります。各自治体にお問い合わせを。長野市南長野運動公園でのボランティア募集では、定員の3倍もの人が集まったそうです。帰宅後に仲間と保全活動をしている妻女山に行きましたが、林道は豪雨でえぐれ新たな倒木が何箇所かで塞いでいる様です。次の週末に確認に行きます。
 各地で水害に見舞われた信州ですが、大丈夫な観光地もたくさんあります。戸隠も外国人観光客がたくさん訪れていました。別所温泉などでは松茸のシーズンです。ぜひおいで下さい。

 朝7時半の道の駅名立。ここの風車は健在です。ここの道の駅は、宿泊施設、温泉、プールなどがあるためか、駐車場はほぼ満車でした。後方は、能生、糸魚川、親不知方面です。

 沖合には漁船。夜はアオリイカ漁でしょうか、漁火が見えました。

 9時20分ごろ道の駅しなのに到着。黒姫山。

 北に妙高山。2日ぶりですが、紅葉が進んだように思います。初雪が降るのも間近でしょう。

 戸隠へ向かいます。途中の紅葉。ハウチワカエデやコハウチワカエデ、ヤマモミジなど。赤い色が少ないのは、冷え込みが浅いから。まだ緑色の葉も見られます。見頃は11月に入ってからでしょうか。

(左)宝光社の右隣に見たことがある旅館が。高校時代に美術班の皆で油絵を描きにきた時に泊まった宿です。懐かしい。(右)戸隠神社宝光社。270段余りの長い石段がありますが、左に女坂があります。

 戸隠神社五社(奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社)のひとつ宝光社。社殿の宮彫りが見事です。
戸隠神社公式サイト

(左)木鼻の唐獅子と象。宮司さんに伺うと作者は名工、北村喜代松とのこと。帰って彼の本を見ると載っていましたが彼が作ったのは向拝(ひさしの部分)でこの木鼻の木彫は別の人の様です。北村喜代松の代表作には、鬼無里の山車や松代の長国寺本堂などがあります。今現在これだけの技術を持った宮彫り師はいません。技術だけではなく高い感性を育むことが大切です。日本の教育には、その部分が欠けています。(右)艶やかで荘厳な神輿。二基あります。

(左)御神籤。普通の神社の様にお金を払って自分で選ぶのではなく、数え年を伝えると、宮司さんが奥に入り祝詞をあげてくれます。なんでも戸隠神社が御神籤の発祥の地だとか。それと、もの凄く綺麗な音がする水琴鈴というお守りを買いました。御神籤の文言はまさしく私にぴったりのもので、今後の指標にしようと思います。精進あるのみ。(右)戸隠神社の御由緒。

 ここから県道36号を鬼無里に向かいます。大望峠の展望台から鬼無里の眺め。鬼無里には、その昔、京の都を遷都しようとした名残の東京(ひがしのきょう)という地名があります。
大晦日は鬼無里村の東京へ。賀茂神社春日神社と白髭神社。貴女紅葉の松厳寺。戸倉の水上布奈山神社(妻女山里山通信):鬼女伝説と上に記載の名工、北村喜代松の宮彫りが見られます。これは必見です。

 下って鬼無里の中心部へ。左へ善光寺・長野市中心街、右へ白馬、小川。右へ行きます。前に見えるのは、拙書でも掲載の神話の山、虫倉山。神城断層地震で山頂の4割が崩壊したことは、拙書でも書いています。この右の峠を超えて小川に抜けます。

 36号を登って鬼無里を振り返ります。晴れていれば戸隠の西岳が見られるのですが。

 小川の星と緑のロマン館。宿泊施設や温泉があります。おやきの店も。紅葉の時期に仲間と虫倉山に登り、下山後にここから見た仁科三山に沈む夕陽は忘れられません。

 下る途中に県宝の高山寺三重塔。高山寺(真言宗豊山派)の創建は大同3年(808年)、坂上田村麻呂将軍が戦勝祈願のため観音堂を健立し、弘法大師が自ら彫り込んだ聖観音像を安置したのが始まりといわれています。建立年は、江戸時代中期 元禄11年(1698年)。晴れていればバックに北アルプスの仁科三山が見えます。
 ここから小川の中心部へ下り、36号を信州新町へ越えようとしましたが、台風19号の災害で不通。仕方なく白馬長野有料道路から国道19号へ。途中で86号に右折し茶臼山の峠を越えます。

 茶臼山の中腹から見る善光寺平。写真ではわかりませんが、あちこちに水害の跡が見られます。一日も早い復旧・復興を願います。今回訪れたところや通った峠道などは、昔家族で通ったところがほとんどです。センチメンタル・ジャーニーで、レクイエムの旅となりました。

 昼は戸倉上山田の本格的な中華料理屋「大上海」へ。ワタリガニと高菜のすっぱ辛味スープ麺をいただきました。ワタリガニがたくさん入っていて美味です。この後、痛めている腰を養生しに万葉超音波温泉に入り帰宅しました。

(左)今回の土産。道の駅おがわで買ったおやき。市販のものは砂糖が入っていてくどく人工的な甘さのものが多いのですが、これは野菜の甘味や旨味がたっぷりで気に入りました。砂糖を使う料理人は、どんなに有名でも私は認めません。素材本来の甘さか、サトウキビ100%の黒糖、麦芽糖、蜂蜜などを使うべきです。調べれば分かります。(右)マリンドリーム能生で買った糸魚川市の猪又酒造の純米吟醸「奴奈姫」。奴奈姫とは、大国主命の妻で諏訪大社の祭神の建御名方命母の奴奈川姫のことです。非常に美味しい日本酒でした。

 命ある限り、あなたの、私のショーは続く。
Freddie Mercury Tribute - The Show Must Go On


『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 野尻湖の朝日・奴奈川姫の絶... | トップ | Juice=Juice《ダンスリハーサ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

歴史・地理・雑学」カテゴリの最新記事