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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

茶臼山自然植物園。ベニシジミ、オオウラギンスジヒョウモン、アスレチック。梅雨明けはまだ?(妻女山里山通信)

2019-07-13 | アウトドア・ネイチャーフォト
 一昨日訪れた茶臼山自然植物園なんですが、前回は温泉へ行く途中に寄ったので満足に歩けませんでした。そこで再び訪れました。茶臼山動物園北口駐車場に駐車して、植物園の最上部を目指します。この下の恐竜公園下の駐車場から園内を登って茶臼山に登るコースは、拙書でも紹介しています。途中にアスレチックもあるので、子供たちにも最適です。休憩含まず1時間20分なので、花見をしたり恐竜やアスレチックで遊んで、3時間ぐらいかけて登るのもいいと思います。

 2016年に開催された全国植樹祭の際に、ずいぶんと改装されました。在来種もありますが、外来の園芸種が多くなりました。基本的に園芸種は撮影しないので、ほとんど知識がありません。大きな白百合です。東方の眺めで、善光寺平の最奥には、拙書でも紹介の四阿山と根子岳がそびえていますが雲の中。

 ヒメジョオンで吸蜜するベニシジミ。翅の表がグレーなので春型。

 花は分かりませんが、翅の表が黒っぽいので夏型か。ベニシジミは成虫で越冬はしないので、全部今年羽化したものです。

 ノリウツギ(糊空木)が咲き始めていました。アジサイ科アジサイ属の落葉低木です。樹皮が粘液を含み、製紙用の糊とされたため糊空木の名が。拙書でも紹介の飯縄山から瑪瑙山へ向かう途中に大きな群生地があります。

(左)ログハウス風の展望台の上からアスレチックが始まります。かなりたくさんあります。(右)イグチ科は間違いないのですが、夏に出るものというとアワタケ属のキノコでしょうか。アワタケやキッコウアワタケなら食菌ですが、これは老菌なので不食。

(左)アスレチックの上では紫陽花が満開でした。(右)ガクアジサイ。

(左)園芸種には疎いので分かりませんが面白い花です。奥もオオバギボウシに似ていますが、斑入りの園芸種でしょう。(右)最上部にはユリ園があるのですが、ここまで来る人はほとんどいません。実は信里小の向かいを入った駐車場から下った方が近いのです。ここから山頂までは、ゲートを抜けて10〜15分です。拙書でも紹介のアルプス展望台もお薦めです。

 吸蜜するヒョウモンチョウの一種。たくさんいました。ヒョウモンチョウは、翅の表だけでは似たものが多いので同定は困難です。ツマグロヒョウモンやメスグロヒョウモンのメスならすぐ分かるのですが。

 やっと翅の裏が見えて、オオウラギンスジヒョウモンと分かりました。他に眼にしたのは、ツマグロヒョウモンのメス、夏型のキアゲハ、ヤマトシジミかルリシジミのどちらか。ヒカゲチョウの一種にモンシロチョウ、モンキチョウ。思ったよりも蝶が少なかった。トンボが少ないのも気になりました。

 カモミールにいたのは、ベニヒラタムシ?アカハネムシ? いや、ベニボタルですね。夏はカモミールティーを冷やして飲むのがいいですね。信濃町の道の駅しなので買ってきた「善光寺延命茶」も、濃い目に淹れて冷やすと美味です。

 茶臼山動物園北口駐車場から少し下ったカーブから撮影。実は息子達を茶臼山動物園へ連れていったことはありません。夏は臭いし冬は寒いし。まあ、多摩動物園へは連れて行ったのでいいでしょう。私が行った動物園は、初めてパンダを見たロンドン動物園。アマゾンの河口のベレンとボリビアのラパスのの動物園は、表示された檻にその動物がいないという…。息子達が小さい時行った小諸市動物園も、息子達の目が点になるものでしたが、現在はかなり面白そうです。茶臼山動物園は、夏のナイトズーがおすすめです。行ったことありませんが(笑)。早く梅雨が開けないでしょうかね。
茶臼山動物園
茶臼山恐竜公園・自然植物園
タマムシについてのお問い合わせがあったので、以前樹液バーの近くで撮影したカットをあげておきます。やや後ピンですが。背景が人工的なのは、私の車のボンネットに止まっていたからです。


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本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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