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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

川中島の戦いで上杉謙信が陣城を作った妻女山陣場平の貝母(編笠百合)の開花情報(妻女山里山通信)

2019-04-12 | アウトドア・ネイチャーフォト
 数輪開花した貝母ですが、その後どうなっているだろうと行ってみました。途中で天城山(てしろやま)まで登ったという男性と、貝母を見に来ましたという地元のご夫婦と邂逅。

 ここのところの冷え込みで開花はほとんど進んでいませんでした、ただ、蕾がほとんど下を向いているので、週末に気温が上がるので一斉に開花が始まると思います。後から登ってきたご夫婦に貝母の話や、この山の生態系の話、北東の角にある菱形基線測点の話などをしました。

 日当たりの良い場所から開花し始めています。4月の茶花なので、茶道を嗜む女性にはお馴染みです。俯いて咲く慎ましやかさが人気の秘密です。昔は全国各地に栽培地があったようですが、現在はほとんど残っていないようです。これだけの群生地は極めて貴重といえるでしょう。

 葉の先がクルッと丸まっているのも可愛らしい。隣の茎に巻き付いてお互いを繋ぎ、この時期に発生する爆弾低気圧の強風から身を守っています。満開になるのは来週の中頃からと思います。カスミザクラやオオヤマザクラも咲き出すでしょう。ルリタテハやヒオドシチョウの舞う姿も見られるかもしれません。

 左奥が2009年に私がものすごい藪の中で発見した場所です。四畳半ぐらいの群生でした。そのまま放置したら数年で絶滅していたと思います。そこから許可を得て藪を開き、仲間も加わって妻女山里山デザイン・プロジェクトを立ち上げ保護活動を初めて、ここまで増えました。写真左にはヨシやノイバラの群生地ができてしまったのですが、除去し貝母の球根や種を蒔きました。そこにも貝母が生えてきました。数年後には群生地が現在の二倍ぐらいになるのではと考えています。薬草ですが、かなり強い毒草なので持ち帰らないようにお願いしています。

 21日の松代夢空間のハイキングでもご案内する古代科野国の堂平大塚古墳のある堂平。今は亡き山仲間のKさんのログハウスがあります。横には古墳時代末期の横穴式古墳があります。私有地で立ち入り禁止とありますが、古墳見学だけなら大丈夫です。もし持ち主の方がいたら古墳を見学させてくださいとお願いしてください。ここからは眼下に千曲川と、その向こうに北アルプスの仁科三山(爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳)が望めます。紅梅が満開ですが、ログハウス後ろの枝垂れ桜も21日には満開になると思います。
 明日は、満開の千曲市森の杏を撮影に行こうと思います。

4月21日(日)に、松代夢空間のハイキング「妻女山 花と歴史のハイキング」を行います。貝母の群生地(上杉謙信陣城跡)や、斎場山(旧妻女山・上杉謙信本陣跡)などを案内します。私がインタープリターをし、自然や歴史について時に面白おかしくお話しながらハイキングをします。参加費2000円で、下山後は「はなや」さんでのあんず御膳もつきます。非常にリーズナブルだと思います。参加希望の方は、松代夢空間にお問い合わせください。拙書の販売も行います。 ℡026-278-1277
松城夢空間ホームページ
GWの前半は、山菜採りと松代夢空間のハイキングと春爛漫の髻山へ(妻女山里山通信)

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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