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風に吹かれて アンマン

日々の想いを記録に残せたらと願っている
内容は「ヨルダン事情・風物詩・気質」「中欧旅行記」「シリア旅行記」などからなる

アンマンの街並み散歩

2008-07-14 | ヨルダン事情・暮らし・気質
アンマンの住宅街を歩いてすぐに気付くことがある。

アパートや邸宅の前に歩道はあるのだが歩き辛い。
歩道の真ん中に木が植わっているのだ、時には3メートルを超えるのもあり
歩道をさえぎっている。

またそれらは、日本では見かけないようなスタイルに剪定されている。
その形には庭師のこだわりがあるようでさまざまな型がああり、
いろんな形を探しながらの散歩も楽しみの一つである。


(植木 トルネード)


(植木 団子三兄弟)


(植木 三重塔とトルネード)

こちらでは歩道管理の責任は歩道に面した敷地オーナーの責任となっている。
そのため歩道の敷石はオーナーごとに異なり、木々のスタイルも
オーナーの好みを反映し競い合ってるようだ。

街を歩いているとハッと驚くような鮮やかな色彩の花壇に出くわすこともある。
色彩は日本のそれより概して強く、濃いようだ。


(赤の原色がまぶしい花壇)

そんな草花を見ていると、よくぞこの熱射のカラカラの大地に咲いているなと
感激する。
しかもこちらの花の寿命は日本より長いようである。
あらためて草花の生命力の強さに驚く。
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医療事情(1) MRI検査

2008-07-09 | ヨルダン事情・暮らし・気質
妻がここ最近左臀部に痛みがあるという。

早速、会社関係の医療担当者に連絡しドクターの予約を取ってもらう。
学会中とかで4人目で予約がとれた。
ドクターはイギリスの大学で学んだ整形外科医とのこと。
こちらではまず専門医が診察し、必要に応じて検査を別の施設で行うらしい。
診察の結果MRIを撮るように言われる。
診察費は20JD(約3,000円)である。

早速近くのArab Medical Centreに行きMRIの予約を取る。


(左手大きなビルがArab Medical Centre)

この病院、ヨルダンでは有数の病院で設備も整ってるそうだ。
特に心臓外科手術が有名と聞く。
幸いにして翌日の予約が取れた。
費用は220JD(約33,000円)と予約の担当者から告げられる、
すかさず同行してくれた会社の担当者が値切ってくれる、
とたんに180JD(約27,000円)になる。
さらに値切るがこれ以上は無理らしい。

驚いた!病院で検査費を値切れるなんて!それも一流病院、しかも予約担当者の一存で!
やはりヨルダンは不思議な国だ!

ここでヨルダンの病院について触れたい。
公営、私営の両方ともあるが会社のヨルダン人に聞くと、
公営病院の医者は未熟で時間もかかり設備も充分でないらしい。
そのためお金に余裕のある人は私営の病院にしか行かない。

Arab Medical Centreはもちろん私営である。
病院内は身なりのきちんとした人が多い。
また湾岸諸国から治療に訪れてる金持ちとおぼしき人たちも多い。
こちらでは患者一人に対して多くの家族がついてくることも特徴だ。
多い場合は7、8人の家族を引き連れてやってくる。

MRIの結果腰椎と骨盤の間が押しつぶされてきているのが原因と判明。
要するに病名「ヘルニア」だ。
老化が原因らしい、妻は認めたがらないが我々老化は避けられない。

薬を6週間飲むことと、3週間後からの理学療法を勧められる。

暫らく薬を飲んで様子を見ることとする。
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ヨルダン人気質と失業率

2008-07-02 | ヨルダン事情・暮らし・気質
アンマンに着任以来3ヶ月が過ぎた。

ここで私が見たヨルダン人について触れたいと思う。
あくまでも私自身が見聞きした結果の私個人が感じた感想である。
600万人近くいる国民性を一般化して述べることは不可能に近いと思っている。

ヨルダン人は人の嫌がる仕事、いわゆる3Kの仕事に就きたがらない。
たとえ職がないとしてもである。
3Kの仕事を職として認めず、お金を得ることより自分の価値観に基づいて
行動することを優先しているのかもしれない。

ゴミの収集、道路の清掃、荷物の運搬、工事現場、アパートの管理人などは
エジプト人などアフリカからの外国人が多くを担っているようだ。

それらの外国人労働者は約25万人に及び、ヨルダン人が敬遠する職種に就いている。

彼らは朝早くから、夜遅くまで実によく働く。
早朝からオレンジ色の服を着て道路を清掃している姿をよく見かける。
彼らは公に雇われてる人達だ。


(早朝からバス停を清掃するオレンジマン)

アンマン郊外には衣服製造を中心とした工業団地もあるが、そこで働く多くは
中国、インド、バングラデッュなどからの出稼ぎ労働者である。
工場労働もヨルダン人に対しては働く意欲を起こさせないようだ。


(衣服製造を中心とした工業団地)

団地内には労働者向けのお店、スーパー、食事所、彼らが故郷の家族との連絡で
使うのであろうかインターネット機器を提供する場所までもある。


(アラビア文字、漢字、アルファベットが入り交じる団地内のお店)


(団地内のインターネット所)

人が足らなくて外国人労働者を受け入れてるわけではない。
雇用状況は約250万人の労働人口のうち、2005年時点で失業率が
14.8%(37万人)と公式に発表されている。
この数字は異常に高い、人は余っているのである。
特に15-24歳の若年層の失業率が30%前後と高くなっている。

ヨルダン政府は「リプレースメント政策」と称して外国人労働者の自国民化を
図っているが進捗は遅れているようだ。

また高学歴者を受け入れる企業が少ないことも失業率を高くしている一因のようだ。
彼らは国内に自分に合った仕事が見つからないとなると、職のないまま
景気のよい湾岸諸国に職を求めていく。
長らく職の見つからないままの者もいるようだ。

自分のプライドを守るのが先か、お金を得るのが先か難しい問題だ。
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不思議な街アンマン

2008-06-16 | ヨルダン事情・暮らし・気質
私の書斎の西側の窓から畑が見える。

畑の向こうは死海を越えてイスラエル、地中海へと続く。
何もさえぎるものがなく、この初夏の季節、地中海からの風が心地よい。
地中海の「風に吹かれて」このブログを書いている。

窓からときどき山羊が見られる。干からびた枯れ草を求めて
飼い主に連れられてやってきて、いつのまにかいなくなる。
緑の葉は食べないようだ。


(書斎から見れる山羊と飼い主)

当地、アンマンは標高1,000m近くでまた空気が乾燥しているため、
木陰に入ればしのぎやすい、日本の軽井沢に似た気候と言われている。
しかし、一旦直射日光の下にでると、ものすごい陽射しが衣服を熱くする。
その強さといったら日本の比ではない。

そろそろ、ヨーロッパ各国から、あるいは湾岸諸国から避暑客がやってくる
季節に入ったようだ。
近年は石油高騰の恩恵をうけてる湾岸諸国の避暑客が増えているそうだ。
これらの避暑客を目当てに、モールの中や街中に高級ブランド店や
レストランが多いのもこちらの特徴だ。



また湾岸諸国の石油好況の影響もあり、湾岸諸国の金持ちが
比較的政治の安定しているヨルダンに投資先を求めている。
そのお蔭もありかなりのビル建築ラッシュでもある。
近年は7~8%の経済成長率を維持している。


(建築中のビル)

高級ブランド店に建築ラッシュ、反面街をちょっと離れると山羊、羊が
散歩してるのも見られるアンマンとは不思議な所だ。
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私の中のヨルダン国

2008-06-12 | ヨルダン事情・暮らし・気質
ここで自分なりのヨルダン国について触れたい。
正式にはヨルダン・ハシェミット王国という。


(ヨルダン国 イスラエルの西側は地中海である)

面積は8.9万平方kmで北海道(8.3万平方km)とほぼ同じ広さだ。
人口560万人(2006年)で、これもまた北海道(557万人、2008年3月)と
ほぼ同じである。
人口の7割がパレスチナ人だそうだ。
首都はアンマンで人口およそ120万人、緯度は宮崎、鹿児島の県境あたりに位置する。


(ヨルダン国旗 黒はアッバース朝、白はウマイヤ朝、緑はファーティマ朝、
赤は革命を表わし、星の7極はコーラン序章の7つの句を表わす)

地理的にはヨーロッパに比較的近い。
ヨーロッパの主要各国には3-6時間で行けそうだ。
時差も1-3時間と比較的小さい。
赴任希望としてヨルダンを選んだ理由にヨーロッパに近いことが
無かったと言えば嘘になる。
これを機会、休暇などを利用してヨーロッパ各国を訪れられるのではとの
期待は当然あった。

米国駐在時、国内の国立公園を中心に車で各地を旅行した。
またNYからヨーロッパに2度ほど渡り、独、伊、仏、オーストリア、
スイスを中心に車で回ったこともある。
これらの経験から、米国とヨーロッパの特徴を独断的に表現すると
一言でいって、米国は自然の雄大さ、ヨーロッパは文化、歴史の深さであろう。

その比較のなかで、私のこれからの興味としてヨーロッパは勝っており、
将来においてどこかヨーロッパの物価の安い所で住めたらと思うときもある。

そんなわけで、私の中でヨルダンはヨーロッパへの前線基地との位置づけでもある。
これからの2年間、いろんな機会を活かして旅行できたらと思っている。
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