ピラミッドがどう進化してきたかを考えてみるのは興味深い。
ここで自分の見聞をもとに簡単にまとめてみたい。
強調したいのはピラミッドは最初からクフ王のピラミッドなどに代表されるような
二等辺三角形ではなかったということである。
試行錯誤を重ねて断面が二等辺三角形の真正ピラミッドへと進化したようだ。
まず最初のピラミッド建造はジェセル王によるものであった。
このときは非常にシンプルな階段状のものである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/b0/56ece63d0138493526784b7520f5cbae.jpg)
(B.C.2650頃 ピラミッドの第一歩 サッカーラの階段ピラミッド)
階段状のピラミッドにたいして、およそ50年後、傾斜を試みたのが屈折ピラミッドである。
しかしその角度は最初は急すぎて崩れ落ち、途中から角度を緩くせざるをえず
そのため稜線は屈折することとなってしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/43/13fe6aca2e6a6e9c94c6983562f0d50c.jpg)
(B.C.2600頃 ダフシュールの屈折ピラミッド)
しかし屈折ピラミッドを造ったスネフェル王はあきらめることなく、
すぐに真正ピラミッドに挑戦したようだ。
そしてその角度は屈折ピラミッドで得た経験をもとに、屈折ピラミッドの上の部分の
角度と同じく43度22分とした。
そしてできた最古の真正ピラミッドが赤のピラミッドである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/21/233c67f414afeb2f6add62009f0dfcb0.jpg)
(B.C.2600頃 最古の真正ピラミッド ダフシュールの赤のピラミッド)
そして赤のピラミッドの技術がギザの3大ピラミッドへと受け継がれていったのであろう。
ギザのピラミッドの角度はその後の技術進歩や経験の恩恵か赤のピラミッドより
10度ほど急な51度から53度である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/db/4c67c0b5fee60e0256e15e12f26bd69e.jpg)
(ギザの3大ピラミッド 右からクフ王、カフラー王、メンカウラー王
遠近の関係で実際の高さどおりには見えない)
ここで各々のピラミッドの特徴を古い順にまとめておく。
建造 高さ 一辺の長さ 角度
階段ピラミッド B.C.2650頃 60m 110,130m なし
屈折ピラミッド B.C.2600頃 105m 189m 54度27分、43度22分
赤のピラミッド B.C.2600頃 105m 219m 43度22分
クフ王 B.C.2550頃 146m 230m 51度50分
カフラー王 B.C.2550頃 143m 215m 53度10分
メンカウラー王 B.C.2550頃 65m 103m 51度50分
こう見てみるとメンカウラー王のピラミッドが極端に小さいのがわかる。
これはメンカウラー王の時代になると王の権勢が一時ほどでなくなったためとの説もある。
古王国時代(B.C.2700頃~B.C.2200頃)に盛んに建造されたピラミッドは
その後も造られ続けたようだ。
中王国時代(B.C.2100頃~B.C.1700頃)にもそれなりに規模の大きなものが
造られたようだが、建築方法は雑になり、まだ材料もこれまでの石材に代わり
日干しレンガが使用され崩れやすくなってしまった。
そうしてピラミッド建造は衰退していったようである。
ここで自分の見聞をもとに簡単にまとめてみたい。
強調したいのはピラミッドは最初からクフ王のピラミッドなどに代表されるような
二等辺三角形ではなかったということである。
試行錯誤を重ねて断面が二等辺三角形の真正ピラミッドへと進化したようだ。
まず最初のピラミッド建造はジェセル王によるものであった。
このときは非常にシンプルな階段状のものである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/b0/56ece63d0138493526784b7520f5cbae.jpg)
(B.C.2650頃 ピラミッドの第一歩 サッカーラの階段ピラミッド)
階段状のピラミッドにたいして、およそ50年後、傾斜を試みたのが屈折ピラミッドである。
しかしその角度は最初は急すぎて崩れ落ち、途中から角度を緩くせざるをえず
そのため稜線は屈折することとなってしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/43/13fe6aca2e6a6e9c94c6983562f0d50c.jpg)
(B.C.2600頃 ダフシュールの屈折ピラミッド)
しかし屈折ピラミッドを造ったスネフェル王はあきらめることなく、
すぐに真正ピラミッドに挑戦したようだ。
そしてその角度は屈折ピラミッドで得た経験をもとに、屈折ピラミッドの上の部分の
角度と同じく43度22分とした。
そしてできた最古の真正ピラミッドが赤のピラミッドである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/21/233c67f414afeb2f6add62009f0dfcb0.jpg)
(B.C.2600頃 最古の真正ピラミッド ダフシュールの赤のピラミッド)
そして赤のピラミッドの技術がギザの3大ピラミッドへと受け継がれていったのであろう。
ギザのピラミッドの角度はその後の技術進歩や経験の恩恵か赤のピラミッドより
10度ほど急な51度から53度である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/db/4c67c0b5fee60e0256e15e12f26bd69e.jpg)
(ギザの3大ピラミッド 右からクフ王、カフラー王、メンカウラー王
遠近の関係で実際の高さどおりには見えない)
ここで各々のピラミッドの特徴を古い順にまとめておく。
建造 高さ 一辺の長さ 角度
階段ピラミッド B.C.2650頃 60m 110,130m なし
屈折ピラミッド B.C.2600頃 105m 189m 54度27分、43度22分
赤のピラミッド B.C.2600頃 105m 219m 43度22分
クフ王 B.C.2550頃 146m 230m 51度50分
カフラー王 B.C.2550頃 143m 215m 53度10分
メンカウラー王 B.C.2550頃 65m 103m 51度50分
こう見てみるとメンカウラー王のピラミッドが極端に小さいのがわかる。
これはメンカウラー王の時代になると王の権勢が一時ほどでなくなったためとの説もある。
古王国時代(B.C.2700頃~B.C.2200頃)に盛んに建造されたピラミッドは
その後も造られ続けたようだ。
中王国時代(B.C.2100頃~B.C.1700頃)にもそれなりに規模の大きなものが
造られたようだが、建築方法は雑になり、まだ材料もこれまでの石材に代わり
日干しレンガが使用され崩れやすくなってしまった。
そうしてピラミッド建造は衰退していったようである。