球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

雪の降る街

2006-01-05 | 趣味(旅行・娯楽・読書・食)
注意)長文かつ凝縮性に欠ける文章です。

中田喜直とか、SMAPとか、コブクロとか、
そういったものを連想させる題名にしてみました。

4日の23時頃東京に帰還しました。

今日一日の出来事が非常に福島的(東京ではしにくい経験)であったので、
それについてお話しましょう。



朝は早よから免許の更新手続き。
昔から不思議なのですが、何故か福島の人は僕の苗字を読むことができません。
ハシモトさんと呼ばれる確率が圧倒的で、そう呼ばれて返事をすることもたくさんあります。
まだ院外処方箋という概念がない頃、病院で薬を貰うときも薬の入った紙袋に
惜しげもなく「ハシモト」と書いてあって、心外な思いをしたものです。
(全国のハシモトさんごめんなさい。)

何故か今日は「ヒロモトさーん」と呼ばれ、返事をしなくてはならない展開になりました。

状況:僕が最後の一人
聞こえる音声:「ヒロモトさーん」
判断:…俺?

いくらなんでもそれは違うよ。

初回なので講習は2時間。
基本的に退屈なのは言うまでもないこと。
更新する人もわざわざ講習を受けたいと思って来ている人は殆どいません。
(少数だけ、教官に質問をするくらい熱心な人がいるのもこの世の面白いところではある)
僕の年齢で初回更新というのは平均で言えば遅い方であるため、
"横柄な若者がダルそうにしていた"と言っておきましょう。
教官が強面なのに異様に腰が低くて、なんかかわいそうに思えました。
この時間を何とか楽しく過ごせないかと考えて教官を観察したりしていましたが、
ボディランゲージに優れた教官だということがわかったくらいで、
僕もすぐに飽きてしまい、半分寝ながら話を聞いていました。
とりあえず、アルコールを摂取して1,2時間経ったときが一番判断力が鈍るという話は
憶えていてもよいかと思いました。
そんなこんなで更新作業完了。



雪のたくさん降る街は基本的に車社会となるため(たぶん)、
歩道が雪に埋め尽くされていることも珍しくありません。
スニーカーでパイオニア(うずたかく積もった雪に初めて轍を残すことをこう呼びます)となることは危険です。

ところで福島は基本的に物価が安いですが、交通関係は高いのです。
免許センターのある庭坂から福島駅まで約5km。それは今調べてわかったことですが…
とかく、バスは400円あればまず足りるだろうという考えを持っていました。

しかし、最終的な値段は440円。バッグの奥底に詰めてある1万を除くと、所持金は400円。
バッグの金を取り出すのは容易ではない。高鳴る鼓動。
…やべぇ。400円払ってにげっかな。とか思っていました。

しかし、それと同時に整理券まで見失うというダメ男の極みたる状況。
ポケットから整理券を探していると、
"整理券なくてもいいよ"という神のお告げ(痺れを切らした運転手の対応)を頂きました。
すみません、14番ですと言いながら400円を払ってそそくさと降車。
詳しく書くと40円ごときで僕の人生に関わる可能性が出てくるので、
何とかなったということだけ報告します。


※写真と本文は関係ありません。

その後、兄貴と待ち合わせて幸楽苑で辛しみそタンメンを食べました。旨い。
時、14時。



昨日講習が何時に終わるかわからないという理由から19:36の新幹線を予約してしまった僕。
時間が、余り過ぎる。

仕方がないので福島市の地理の勉強をすることにしました。
要は散歩。

しかし雪と氷に覆われて凹凸だらけになっている道。
歩くのが辛いし、目的地と決めた場所には着かないし、雪が踏み固められて地面が滑るすべる。
6年ぶりに歩道で尻餅をつきました。
結局3時間ほどで11kmくらい歩いた計算になりますが、もう足が痛くてしょうがない事態になっていました。
靴下もぐっしょりと濡れ、足元から行動力を削ぐほどの寒さが…

車社会では、徒歩で目的地に着こうなどという考え方を尊重しないので
標識や地図が非常に少なくて土地勘がないといとも簡単に迷います。

そういう意味では、東京は徒歩で目的地に着こうという考え方を多少は尊重してある街です。
駅などのランドマークもたくさんあるし。



遅れに次ぐ遅れをみせる新幹線。
携帯を一時も放さぬおばさんの隣の席に座り、東京に帰還しました。

家には、誰もいない。
コメント
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