球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

なぜ聴くのか

2005-06-29 | マジメな話
注意:今日の内容は見切り発車で書いているので鵜呑みにしないようにしてください。


"演奏者は回りの音に耳を傾けるべき"という、
100人に聞いたら100人が正しいと答えるであろう命題がある。

その理由だけど、どうも五感のバランス上にもありそうだ。
それを、"てんぱっているとき"と"落ち着いているとき"の身体状態、記憶から探ってみたい。

◇てんぱっているとき
戦闘態勢に近い。五感で言うと視覚と触覚が卓越している状態である。
デパートのドアに肩がぶつかることもあり、体に妙な力が入っている状態だ。
周りの音楽は耳に入らない。
記憶…イライラした、非生産的な記憶。

◇落ち着いているとき
五感で言うと嗅覚と聴覚が強い。
逆にいうと匂いを嗅ごうとしているときや音楽を聴こうとしているときは
大抵落ち着いている状態のとき、ともいえる。
体の力は程よく抜けているように思う。
記憶…音楽を鑑賞している記憶。教科書に向かって自分の好きな勉強をしているときの記憶。
   勿論耳も集中するが、鼻での呼吸にも意識が向いている。
   音楽の匂いでもかごうとしているのだろうか…?

"感情が身体状態を作る → 身体状態が感情を作る"
のパラダイム・シフトをここで行おう。

すると、

「音楽が聴けない→聴覚に意識が行っていない↓
 ("てんぱり"と"落ち着き"、あなたはどっち?)
 ここで、聴覚に意識が行っていないので"テンパリ"と化す。↓
 体には不必要な力がたくさん入っている→いい演奏ができない、苛つく」

となるように思える。


つまり、"オーケストラでは人と合わせるのが重要"とか一般論はあるけれど、
"身体状態的にテンパリやすくなるから"
という仮説も加えようと思うわけです。
ちゃんと音を聴きましょう、心安らかに演奏するために。



コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする