球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

本屋のラスボス

2005-06-27 | 初期の投稿
~本屋には、僕には立ち寄らない方がいい空間があります。~

僕の家の最寄り駅の近所にある本屋に、彼女はいました。
ていうか、いつもいます。
いつも同じ人か、わかりません。でも、視線を浴びると最後、
僕の経歴について根掘り葉掘り訊いて、それを否定してくるのです。

僕は思う。
『あれ、現世にもメズサは現存したのか。僕は彼女の視線を浴びると石になってしまう。
 これがスタンダールのいう結晶作用か。いや、そんなはずはない…。』

「それはいけませんね。」
強迫観念とか劣等感を植えつけてこようとする強敵です。
僕は彼女のためにそれはそれは多くの詐称をして難を逃れた経験を持っています。
彼女の顔は、覚えていません。


◇ 以下、飾り気のない表現のオンパレード(内容は同じ) ◇

本屋にいる、英語の教材の勧誘お姉さんが怖い。
あの人見知りのしなさは、トレーニングの賜物としか思えない。

僕の社会的地位や英語スキルを聞き出し、いかに英語がこれから必要かということを語る。
いつも僕は嫌がるが、その抵抗は最近流行の選挙カー並みに「暖簾に腕押し」。
彼ら彼女ら、自分の言いたいことだけ言って人を不安に、不愉快にさせるのだからイヤになってしまう。

英検1級を持っている設定を作ってみたり、TOEIC860点持っていることにしてみたり(実際は未受験)、
今日は有給を取ってみたり。
なんでこんな意味のない嘘をつかなくちゃならないんだ?
とりあえず、実際にスキルを磨くしか彼女らをやっつける方法はないのかもしれない。


◇ そして、自宅でトレーニング
"エン(ここで唇を閉じる)、エン。(ヌをやたら強調)"
まあ、mとnの発音練習ですね。
1000回発音練習して、ネイティブもその""にびっくり。
それでいい。


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おことわり:今日の『』の中の文章はパクリであり、改悪でもあります。
元ネタがわかった人、ごめんなさい。


§用語解説

◆結晶作用:スタンダールが「恋愛論」の中で提唱した、思い込みがいかに
     人の気持ちを強固なものにするかということを用語化したもの。
     あるいは、思い込みが新たな発見を生む力を育むという言い方かもしれません。
     別に石になるという意味はありません。
     ちなみにこの「恋愛論」、登場人物が多すぎてあまり内容が把握できませんでした。
     うんざりしてみたい人は岩波文庫のピンク帯コーナーへGo!
コメント
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