球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

始まる前に始まっていた伝説

2005-06-28 | マジメな話
先日「シベリウス制覇計画」と題して彼の曲を制覇したいという話を書きました。

彼は国に伝わる叙事詩「カレワラ」にまつわる曲を多く書きました。
それは、多分に映像的である彼の音楽のスタイルとして確立されていたといえます。
「カレワラ」を知ってシベリウスを知って、フィンランドを知って…。



さて、本題。
今日は、フィンランドの叙事詩「カレワラ」の背景から思ったことを書きます。
具体的には、「シベリウスに学ぶ叙事詩の国家(民族)における位置付け」という話です。

カレワラは1835年(新しい)に編纂された叙事詩でした。
シベリウスは1865年生まれです。「若い神話」をどう考えたのでしょうか…

◆背景
 フィンランドという国家の特色について。
  他の北欧諸国との違い
  ・フィン人の国(スウェーデンやノルウェーはゲルマン系)
  ・共和国(他の国は王制、支配される側の国であったことの一つの要素)
 民族的な理由から、それだけで一つの国家としてのアイデンティティを欲している国でした。

そこで、「叙事詩」が強力な国民の原動力となったということです。
シベリウスは愛国心の強い作曲家と伝えられています。
国を愛する言葉をたくさん並べ立てた?
いや、国民の愛国心を掻き立てる曲を書いたという功績によって。

民族的に歴史の浅いフィンランド。
だがそこには、不思議なサガがあった。
サガを民族代々の誇りとして、彼らは生きていく。


…一つの民族、団体が独自のアイデンティティを以って繁栄しようというときに、
歴史の前に「伝説」がある。

ということは、僕の身の周りにも、様々な伝説がささやかれているはずだ。
でも、僕の力では、まだ聞こえない。
コメント
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