ナッチャンWorldらしき船を眺めつつ、青森港にほぼ予定通りに入港したあさかぜ5号。
その日青森はどしゃ降りでした。
下船後、ワイパーを激しく動かして青森市内の某店の駐車場でルートを確認した後、意を決半端な雨じゃない。しかも雷雨。慎重に行こう。今日中につけばいい。
目的地は…
岩手県久慈市。
そうです。牛が大好きな、あの久慈市です。
だってこのまま南下するのもったいないもん。
せっかく北にいるんだから寄ってかなきゃ。
走り始めて間もなく、こっちから連絡する前に宿から電話がきた。しまった、電話するの忘れてた。
連絡が遅れたことをお詫びしつつまだ時間がかかる旨、そして必ず伺う事を伝える。
ようし、がんばろうぜインプレッサw。
ラリージャパン的にはたぶんDay5くらいだ。むしろスイーパーかもね。
ハイドロプレーニングの世界へ引きずり込まれないように、心の中でタイヤのグリップの神様に祈りながら…あ、GR9000、雨には弱いんだっけか…いいや、気づかなかった事にしよう(汗)
鳥肌が立って毛が逆立つほどの雷。
真っ白い稲光が一面を照らして、ワクワクするくらいに幻想的…なんだけど、やっぱりそこはヒタヒタの路面と視界をさえぎる雨粒の世界なんだよねぇw
今までの道中の天気の良さのツケを、今このときに全部払ってると考えると実に納得できる。
ま、これも長旅の一夜よ。
恐れ多き自然を讃えつつ、さぁ歌えっ!
「♪太陽も雨もか~ぜ~もっ、いずれ味方に…」
雷雨まで見方につけたらあと怖いのは地震と津波だな、とかよくわからない事を考えつつ、岩手へ。
…道中そんな感じで必死だったわりに、久慈に着いたら晴れてました。ナニソレ。
昭和28年創業「つたや旅館」。宮造りの建物。
初めて久慈に行った時から気になってた宿です。
絶対牛好みの宿に違いないという確信と共に、今回こそ泊まる!と意気込んでたんです。
宿泊料金は某格安サイトにて、直前予約素泊まり税込みで2,849円のステキ価格。(普段はもっとします…。)
路肩に寄せて駐車場を聞きに行ったら、宿のご主人が出てきてくれて「お疲れさまです、正面につけちゃっていいですよ!」と誘導されたんだけど。
えっ、いいの?ここに?本当に?
や、スミマセンねぇ。
確かに平日だったし、他にお客さんほとんど居なかったし。
なんかすっかりインプレッサwの家みたい。
左側の白い建物はティールームになっていて、喫茶店として営業しているみたい。
まずそっちに通されて、先払いで会計を済ませました。
ご主人はお茶を入れてくれた。ああ、ノド渇いてたんだ、そういえば。
牛:「遅くなって申し訳ないです。予定してた船に乗れなくて。」
ご主人:「いえいえ、道中大変だったでしょう?八戸自動車道の上り線は崖崩れだそうですよ。」
う゛。そういえば途中何かの表示を見た気がする…悩んだ挙句、安全策で遠回りルートをとったおかげで遭遇しなくて済んだ…危なかった(汗)
ご主人:「船っていう事は函館から?」
牛:「ええ、札幌でラリーを観て、函館まで下って来たところです。」
ご主人:「あ!ラリー!お好きなんですね!お客さまの車もスバルでしょう?いや実は私もずっとスバル車を乗りついでまして…やっぱり雪が降るとスバルの四輪駆動がいちばんですよ。今乗ってる車が初めてスバル以外の車なんですけど、雪道が怖くてたまらないんですよねぇ~!」
…楽しそうに滔々と語るご主人。
確かに東北の雪深いエリアでは、二駆と四駆じゃ雲泥の差。
いや、そうなんだけど、でも久慈に来てスバリスト(笑)
世の中スバルヲタやラリー好きよりも、ホンダかトヨタなF1好きのほうが多いと思ってたんだけど;
ラリー開催中の道内でラリー好きに出くわすのはわかる。
けど、ユースでも居酒屋でも宿でも、エリアどころか開催中でも無いのにかたっぱしから車好きラリー好きスバル好きに出くわす率が良過ぎるってもんだ。ただ好きなんじゃない、妙に濃いヒトばっかりなんだ。(しかもみんな年上のオジサマと来た。)
ああそうか、「出会いの回数保存の法則」があるとしたら牛はこういう所で出会っちゃってるから別の出会いが無いんだな。激しく納得w
そんなワケで歓迎していただいて(笑)部屋に案内されました。
車にあった食料とビールで夕食を済ませてシャワーを使って、その日は終了。
この宿、本当に昔ながらの雰囲気を残した宿だったんですよ。
牛にとっては、郷愁の感・わびさびのある良宿でした。
廊下からふすまを開けるとすぐ部屋で、天井が高くて、天井さがりが出そう(笑)だけどいかにもな和室。
たまに、純和風建築なのに無理に改装してちぐはぐになっている宿があるけど、ここは建物をありのままに活かしている感じ。
床の間にテレビとヒーターが置かれているのはやむを得ない。むしろ庶民的w
飾られた花にさえ昭和の雰囲気が。
暗いけど明かりを感じさせる廊下とか板の間。
立派な木の廊下も好きだけど、古くなっててギシリと軋んだりすると、ああパネルじゃなくて本当に木を接いでいるのだなと実感できて好きです。
別の部屋の入り口に門のような囲いをつけるリフォームをしてたから、それができたら「廊下と部屋の間がふすま一枚」という無防備さは緩和されるかもしれない。
(この時は廊下にスリッパを置く状態だった。)
エクステリアは派手さも無いし、目立つのは軒だけ、むしろ隣の喫茶店部分のモダンな白壁のほうが目を引く。
いかにも昭和だなぁ。
たぶん近代化された民宿やシティホテルしか使ったことのないヒトには理解しがたいと思う。けど、年月を経た本当のふすま、本当の畳、本当の木の床や階段の質感や欄間の細工を愛でる事ができるヒトにはとっておきの宿だと思うんです。
次は食事もつけて、サイフォンで淹れるというコーヒーもいただきたい。
唯一困るのがお風呂だけど、ちょっと離れたところにある温泉施設を利用すればいいや。
ああ、久慈。久慈に行きたい。
昨年APRCとジャパンにコドラとして出場していたのですが、今年も7月のRALLY北海道にでるかもしれません。
それで、もし北海道にまた行くならば期間の前または後にホーストレッキングを楽しみたいのですが、どこかオススメあったら教えてください。
コドラのかたですか。心から尊敬します!(うっとり…)
しかも馬にも乗られるなんて完璧ですね。
ホーストレッキングは3~4ヶ所しか経験がなくて、帯広・陸別界隈はちょっと分からないんです。
ちょっと離れますが、鹿追町の「WWRC」、新冠町の「グラスホッパー」はとても楽しめると思います。
もしご存知でなければ一度検索してみてください。
ああ…いいなぁ北海道。いいなぁラリーと乗馬。
どれも中毒性があって困ります(笑)
馬は旅先で数回乗ってたくらいで、残念ながら自分でコントロールできないです。
ラリー前だともし落馬したらドライバーやクルーに迷惑かけるし、ラリー後だとクラッシュしてる可能性もあるので(苦笑)、悩むところです(*_*)
でもせっかく自然が豊かな北海道だから、エンジン音の響かないところで静かに自然を楽しみたいです。
ラリー期間中はホテルに缶づめで作業でしたので、次はおいしいものも少しは食べたいです。
帯広界隈でおいしいお店あったらまた教えてくださいませ♪
しかもてらてらしてる・・・
昔の建物好きです。
祖母のうちとか、板廊下、しかも開く、下に炭おいといたりしてた。
ああいう建物なくなっていくのがさびしいもんです。
あ、どみっさん写真みさせていただきました。
ひさびさにどみっさんにも会いたいです
地元の人には第一ホテルを薦められました。
ブログを拝見して懐かしい感じで雰囲気はいいのですが、ふすま一枚か・・・女の一人旅では不安です。
無難にホテルにしようかと考えています。
夕食にお薦めのお店があれば教えてください。
スバルフリークが知人にいました。
一人はやはりレーサーらしい、もう一人は女性で改造車をかっ飛ばしてました。
乗馬暦1年です。
馬の話も載っていたので読んでしまいました。
床暖房みたいに「畳暖房」があったら…と一瞬考えたけど、いろんな生命の温床になりそうなのでやめといたほうがいいと思った次第。
>けいまるさん
はじめまして、こんばんわ。
偏った話題のブログへようこそ(笑)
古宿好き・格安宿好き・建築物好きじゃない女性なら久慈第一ホテルをお勧めしますw
第一ホテルは牛も2006年に泊まりましたが、ほどよくキレイで無線LAN使用可能の良いホテルでしたよ。(現在は有線LANのようですが。)
夕食をとる店は、ホテルのフロントで相談すると教えてもらえます。
海産物目当てに牛が行ったのは、久慈郵便局のそばの店。確か「魚棚」だったと思います。うろ覚えだけど。
…当時はひなびた感じで地元の人がたくさんいるような店だったはずなんですが、「食べログ」にあった口コミ情報によると改装してきれいになったそうで、おそらく牛が行った時とは全く違う雰囲気になっているみたいです。
道の駅か琥珀博物館のリトアニア館で「パンデーレ・ス・デシュレレ」もぜひ…って、この話、ブログ更新すればいいのか。よし、今から書こう。
楽しんできてくださいね。
久慈琥珀博物館でも興味深い企画展やってるみたいだし、牛も行きたくなってきた!
2日目がホテルなので1日目は格安宿狙いでつたや旅館に目を
つけていたのですが、素泊り、4200ならお得感あり、一泊2食、6500円なら普通かな?!と。
朝食が愛知みたいにモーニングサービスが充実していたら、
夜は多少贅沢してもいいのでつたや旅館の素泊まりで迷わず
決定!
コーヒー代だけでトーストや卵のつくとこありますか?
4200円でお得感を感じていた私は何???
その価格であればモーニングサービスも気にせず
迷わず決定です!
某サイトって、知りたい!
あえて伏せてあるんですよね?!
・・・ショック。
牛がよく利用する予約サイトの一つ「トクー!トラベル」(www.tocoo.jp)で探すと、この旅館の場合6畳素泊まり通常4200円が、前日に予約すると「直前特価」で2534円になるんです。(その時によって端数が微妙に違うみたいですが。)
トクー!のシステム上、パブリック会員はトクー会費315円が加算されて2849円になります。
パブリック会員は2日前からしか予約できない上に、直前特価は「前日に空いてたら」っていう条件なので…牛の場合、「宿が取れなかったら車中泊」で済むんですが、普通の旅行はそうはいかないですからねぇ。
予約の結果連絡も、即予約成立の宿と、連絡待ちになって後から連絡になる宿もあるし。
(実際、前日に予約入れたらNGで何件かトライしなきゃいけなかった事もありました。)
そういうわけでTocoo!については、女一人で屋根(車)無し旅だと、さすがに保障が無いですからあんまりヒトにはお勧めしないんです。
そもそも「空き部屋を格安で提供」を主眼としているサービスなので、当然キレイな宿の格安もあれば、明らかに価格相応の宿もあります。
宿のクオリティを重視するヒトが利用して後から「酷い目にあったよ(怒)」って言われるのも困るし。
加えて、旅館にとってはさっぱり利益にならないワケで…;
ちょっと気が引けるのもあったんですよ(汗)
けいまるさんの旅の形態にもよると思いますが、興味があったら参考になさってください。
全国的に探してるともっと安い宿とかも出てくるけど、気をつけないと「男性限定」「窓無し」とか「綺麗ではありません」「狭い部屋にムリヤリベット入れました」とかのワケあり宿もありますので、十分にご注意を(笑)
そうそう、Tocoo!を使って高知でとった格安ビジネスホテルは、部屋に入ったら事務机が置いてありましたw
シャワーだけにするか、入浴施設「古墳ノ湯」(500円)を使うとか。(ここも交通手段確保が必要。車じゃない場合、駅からシャトルバスが出てるようですが日中のみ。)