mokoangelの青島日記

夫との7年間の中国留学を終え7月に帰国しました
これからの日本での生活を模索中です

「嵩山少林寺」~帰路に

2009-11-01 00:35:45 | Weblog

 嵩山少林寺(すうざん しょうりんじ)は、中国河南省鄭州市登封にある中岳嵩山の中の少室山の北麓にある寺である。インドから中国に渡来した達磨によるの発祥の地と伝えられ、中国禅の名刹である。また少林武術の中心地としても世界的に有名。
なお、しばしば誤解されるが、
少林寺拳法日本で創始されたものであり、現在の嵩山少林寺の武術とは別物である。


「龍門石窟」からタクシーで延々1時間半、やっと少林寺に到着です。
北魏孝文帝太和19年(紀元495年)に建てられた少林寺は、禅宗の発祥地でもあります。敷地がとても広く、気勢軒昂としている建物も少なくありません。
内部の建物は幾つかのブロックに分かれており、年代のある松や檜が高くそびえていて、歴代の石碑はあちこちに散在しています。

後ろの方に小さく見えるのが少林寺の“門碑”です。
夫の会社時代の先輩が少林寺の道場を開いているとのことで、詳しいパンフレットを貰いましたが、全部中国語で書かれていました。 
翻訳して送ってあげなければ!

この入場券のバック写真が嵩山連峰です。

入場券を買って、早速園内バスに乗り込みました。
ゆっくり景色を味わいながら歩くと気持がよかったのでしょうが、とても広いので時間がかかります。

            五台山(拝借写真)
本来なら五台山まで行けば、この「塔林」が見れたのですが、浅はかにも「時間がないから・・・」との夫に従い途中で降りてしまい、見ることが出来ませんでした。

バスを降りて歴代の功夫伝人の像などが展示してある博物館などを見た後、
少林寺にやってきました。 少林寺の山門をバックに二人で記念に写真を撮っていただきました。

中国で観光したところには大抵何処にでもこのような大きな碑がありました。
ガイドさんが居ないので、何と書いてあるか分かりません。

敷地内にはこのような歴史を感じさせる建物が幾つもありました。

「西方聖人殿」の説明が書かれた石。 中国語、英語の下に日本語がありました。日本人の観光客が多いのでしょうか!?
  
ここにも長い歴史を生き抜いてきた面白い木がたくさんありました。
これからも頑張って生き続けてくださいね!

写真でははっきり読み取れませんが、中国式の“精進料理”のお店です。
看板には中国語で「少林素食」と書かれてあります。

今まで旅行したところには一切食べ物の土産品は無かったのですが、崋山には色んな御菓子が売っていました。
ここでも2種類の果物の御菓子が出口近くで売られていました。(黄色のテントの周り) こんな所にまで商業主義がちらほら・・・。
軒下に居る人は、ここの僧侶でしょうか? 普通の人は茶色の衣をまとっていますが、この灰色っぽい衣を着た人は鍛錬していないのか、皆お腹が出っ張っていました。 管理職かな?

書き忘れましたが「嵩山」は北岳「恒山」、西岳「崋山」、南岳「衡山」、東岳「泰山」と並んで、『中国の五岳』と呼ばれてます。  私たちはその内の3ヶ所に行ったことになりますが、いずれも天候が悪く、もう1度行って見たいところです。

時間が迫ってきましたので、鄭州空港向けて出発しました。
嵩山を離れるまで、途中幾つもの「武術学院」がありました。
 
嵩山少林寺南北武術院では曹洞宗正宗第34代功夫伝人のもとに、少林寺入門基本功、仏門禅学、少林寺気功、柔骨功、少林寺五行拳、少林寺八段錦、少林寺易筋経十二段錦、十八般兵器などが教練されている。
走るタクシーの中から写しましたのではっきりしませんが、日本人を初め多くの外国人もここで学んでいるようです。



鄭州空港

運転手さんが言ったより早く空港に着きました。
「料金を高くするために、距離を多く言ったのかな?」
中国に来て付いた悪い癖です。
人が言った事を直ぐに疑ってしまいます。 
特にお金に関しては・・・!
でも人の良さそうなこの運転手さんのお陰で、今日も楽しく観光ができました。

「少しの事なら、まぁ良いか!」の寛容の精神で、この旅も終わりにしましょう。



今度の旅は今までの旅と比べて何かが違いました。
昔、「遣隋使」「遣唐使」によって西安(長安)からたくさんの文化が日本にもたらされました。 小さなことを気にしなければ、日本の古都を旅しているような・・・。
食事の味も日本食に近い感じがします。

西安を案内してくれたT君を初め、たくさんの方に出会いお世話になりました。
心から感謝しています。  
何より拙い(私が言ってはいけませんが)中国語を駆使して、楽しい旅になるように努力してくれた夫に感謝しています。
でも、今だに「あそこは、もう少しゆっくり見たかったのに!」などと、言っている私です。