【武田邦彦】日本は開発途上国に堕ちた! 土壌改善の方法提言[2011.04.17]
遅すぎたレベル7 日本は開発途上国に堕ちた! [2011.04.17]
動画は4月17日に配信されたもののようです。
昨晩、武田さんのブログにこの動画に関する記事が掲載されましたので、合わせて紹介しました。
「放射性物質は早いうちに洗い流せ、表土をどかせ」というのが武田さんの提案です。
政府、自治体は出来るだけ汚染の程度を少なく見せかけることに懸命ですから、
おそらく何もせず、梅雨を迎え、土壌の汚染が定着してしまうのでしょう。
武田さんはこれで放射性物質を90%取り除けると言っていますが、これが本当かどうかは
別として、汚染を効率よく取り除くなら、早急にとりかかった方が良いのは間違いないでしょう。
福島県の人たちは行動するのでしょうか。
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原発 緊急情報(55) これから:工程表と除洗
地震が発生した瞬間から福島原発が科学的には、極めて「予想通りに破壊されてきた」ということを前回、書きました。
ただこの表現(予想通り破壊)が被災した人のことを考えると、余りにも冷たい感じがして、今まではっきり書きにくかったのですが、やはり「事実を直視する」ということで今回から書くようにいたしました。
そして昨日の東京電力の将来予測は、これもまた極めて予想通りに展開するとされていました。
東京電力の予想が的確かどうかという議論が行われています。その中には、東京電力が示した「第1ステップ」が3ヶ月では終わらないのではないかというような議論に集中しています。
しかし、福島原発のことは東京電力には重要なことですが、付近住民と、やや遠くに住んでいる人たちにとっては自分たちの所にどのくらいの放射性物質が降ってくるか、野菜や魚がどの程度汚染しているのかということの方が重要です。
東京電力が示した対策の中には、
1)
原子炉だけに関係するもの、
2)
住民にも関係があるもの、
が混ざっていますので、ここではできるだけ原子炉だけに関係するものを除いて、将来像を示していきたいと思います。
つまり、原子炉が非常に不安定なときには、原子炉の状態をよく知っておく必要がありますが、このブログで何回か指摘しましたように爆発の可能性がないわけではありませんが、それを生活の中で考えていかなければならないというのは、3月16日の時点である程度、終わっています。
現在では、さらに爆発の可能性は少なくなっていると考えて行動計画を立てたほうが、実際的であると思います。
・・・・・・・・・
まず第1に、東京電力の計画が第1ステップ、第2ステップにわかれていても、その内容を詳細に見ると、わたくしたちにとっては「徐々に放射線量も減り、徐々に最終的な処理に入っていく」というように解釈できます。
従って、経産大臣は「東京電力の処理を待って地元のことを考えたい」と言っておられましたが、実は今日から直ちに事故処理に入れる段階になったと考えられます。
・・・・・・・・・
まず第1に、福島県東部、すなわち「中通り」及び「浜通り」の地域で放射線物質が多く降った場所を除洗することです。
放射線物質が多く降った地域も必ず住民はそこに帰り、生活をし、そして仕事をします。その時期は早い方がいいのは決まっています。
しかし現在、そこには「放射性物質のチリ」が積もっています。チリは物質ですから、火山の噴火の灰のようなもので、取り除けば綺麗になるのは当然です。
実際にも放射性ヨウ素は半減期が短いので、しばらくほっておけばなくなってしまいますが、セシウムは半減期が30年と長く、その性質は火山灰等にほとんど似ています。
しかし、このままにしておくと畑やグランドでは下の方の土に混ざってしまいますし、またアスファルトや家の壁等についたものはへばりついてなかなかとれないようになります。
特に、雨の多い梅雨になるまでにある程度、とってしまうことが必要です。
ひまわり等を植えると放射性物質が取れるという話もありますが、畑を耕すと、せっかく一番上に薄くのっている放射性物質を土の中の方に入れてしまいますから、望ましいわけではありません。
放射性物質というと何か特殊なように感じるので、そのまま近づかずにしておきたいと思うでしょうが、実際には身の回りにある火山灰と同じです。早いうちに取り除いてしまうことです。
一刻を争います。
政府はあまり当てになりませんから、ボランティアを中心に、まずは福島市、郡山市などを中心に、大規模に除洗し、同時に自衛隊やその他の部隊に依頼して、人が入れない地域も早く除洗することが必要です。
・・・・・・・・・
このままにしておくと放射性物質が福島市や郡山市の町の中に残ってそれが土の表面に近い所で強い放射線を出します。
わたくしのところには読者の方が測定した空間と土やアスファルトの近くの放射線のデータが多くメールしていただいていますが、地面の近くは驚くべき程、放射線量が高いのです。
たとえば、4月16日の測定で、東京のある場所ですが、大気は最小値が0.101μSv/h、最大値が0.173μSv/hですが、 車道際のコンクリートの上の測定では最小値が2.194μSv/h 最大値が2.579μSv/hと非常に高い数値になっています。
この測定値ばかりではなく、今、文科省や自治体が測定している空間の放射線に対して地面に近い所は約10倍になっています。
このことを日本政府は「空間の放射線が少しずつ下がっている」と言っていますが、実際には空間に漂っていた放射線物質が地面に落ちたに過ぎないとも考えられます。
・・・・・・・・・
福島県、茨城県、栃木県、宮城県は、県単位もしくは市町村単位でできるだけ早く除洗することです。これによって放射性物質の90%ぐらいを除くことができると考えられます。
将来とも放射線が10分の1の場所で生活できるのです!!
しかも、早ければ早い程、表面から除去する土の量が少なくなりますので、それだけ労力も少なく、またその土地で長く住む子供たちの被ばくを減らすことになります。
・・・・・・・・・
放射性物質で汚れてしまったと諦めないでください。30年は放射線を出し続けるのですから、最初に除くことが大切です。自治体の最大でもっとも大切な仕事でしょう.
また、上に挙げた県以外の場所については、機会を見てブログに書きたいと思っています。
(平成23年4月18日 午後8時 執筆)武田邦彦
http://takedanet.com/2011/04/55_8617.html
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当ブログの武田邦彦さん関連記事まとめ(リンク集)
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/6a193f9b1db6fea5c154ce23cc3bb9db
遅すぎたレベル7 日本は開発途上国に堕ちた! [2011.04.17]
動画は4月17日に配信されたもののようです。
昨晩、武田さんのブログにこの動画に関する記事が掲載されましたので、合わせて紹介しました。
「放射性物質は早いうちに洗い流せ、表土をどかせ」というのが武田さんの提案です。
政府、自治体は出来るだけ汚染の程度を少なく見せかけることに懸命ですから、
おそらく何もせず、梅雨を迎え、土壌の汚染が定着してしまうのでしょう。
武田さんはこれで放射性物質を90%取り除けると言っていますが、これが本当かどうかは
別として、汚染を効率よく取り除くなら、早急にとりかかった方が良いのは間違いないでしょう。
福島県の人たちは行動するのでしょうか。
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原発 緊急情報(55) これから:工程表と除洗
地震が発生した瞬間から福島原発が科学的には、極めて「予想通りに破壊されてきた」ということを前回、書きました。
ただこの表現(予想通り破壊)が被災した人のことを考えると、余りにも冷たい感じがして、今まではっきり書きにくかったのですが、やはり「事実を直視する」ということで今回から書くようにいたしました。
そして昨日の東京電力の将来予測は、これもまた極めて予想通りに展開するとされていました。
東京電力の予想が的確かどうかという議論が行われています。その中には、東京電力が示した「第1ステップ」が3ヶ月では終わらないのではないかというような議論に集中しています。
しかし、福島原発のことは東京電力には重要なことですが、付近住民と、やや遠くに住んでいる人たちにとっては自分たちの所にどのくらいの放射性物質が降ってくるか、野菜や魚がどの程度汚染しているのかということの方が重要です。
東京電力が示した対策の中には、
1)
原子炉だけに関係するもの、
2)
住民にも関係があるもの、
が混ざっていますので、ここではできるだけ原子炉だけに関係するものを除いて、将来像を示していきたいと思います。
つまり、原子炉が非常に不安定なときには、原子炉の状態をよく知っておく必要がありますが、このブログで何回か指摘しましたように爆発の可能性がないわけではありませんが、それを生活の中で考えていかなければならないというのは、3月16日の時点である程度、終わっています。
現在では、さらに爆発の可能性は少なくなっていると考えて行動計画を立てたほうが、実際的であると思います。
・・・・・・・・・
まず第1に、東京電力の計画が第1ステップ、第2ステップにわかれていても、その内容を詳細に見ると、わたくしたちにとっては「徐々に放射線量も減り、徐々に最終的な処理に入っていく」というように解釈できます。
従って、経産大臣は「東京電力の処理を待って地元のことを考えたい」と言っておられましたが、実は今日から直ちに事故処理に入れる段階になったと考えられます。
・・・・・・・・・
まず第1に、福島県東部、すなわち「中通り」及び「浜通り」の地域で放射線物質が多く降った場所を除洗することです。
放射線物質が多く降った地域も必ず住民はそこに帰り、生活をし、そして仕事をします。その時期は早い方がいいのは決まっています。
しかし現在、そこには「放射性物質のチリ」が積もっています。チリは物質ですから、火山の噴火の灰のようなもので、取り除けば綺麗になるのは当然です。
実際にも放射性ヨウ素は半減期が短いので、しばらくほっておけばなくなってしまいますが、セシウムは半減期が30年と長く、その性質は火山灰等にほとんど似ています。
しかし、このままにしておくと畑やグランドでは下の方の土に混ざってしまいますし、またアスファルトや家の壁等についたものはへばりついてなかなかとれないようになります。
特に、雨の多い梅雨になるまでにある程度、とってしまうことが必要です。
ひまわり等を植えると放射性物質が取れるという話もありますが、畑を耕すと、せっかく一番上に薄くのっている放射性物質を土の中の方に入れてしまいますから、望ましいわけではありません。
放射性物質というと何か特殊なように感じるので、そのまま近づかずにしておきたいと思うでしょうが、実際には身の回りにある火山灰と同じです。早いうちに取り除いてしまうことです。
一刻を争います。
政府はあまり当てになりませんから、ボランティアを中心に、まずは福島市、郡山市などを中心に、大規模に除洗し、同時に自衛隊やその他の部隊に依頼して、人が入れない地域も早く除洗することが必要です。
・・・・・・・・・
このままにしておくと放射性物質が福島市や郡山市の町の中に残ってそれが土の表面に近い所で強い放射線を出します。
わたくしのところには読者の方が測定した空間と土やアスファルトの近くの放射線のデータが多くメールしていただいていますが、地面の近くは驚くべき程、放射線量が高いのです。
たとえば、4月16日の測定で、東京のある場所ですが、大気は最小値が0.101μSv/h、最大値が0.173μSv/hですが、 車道際のコンクリートの上の測定では最小値が2.194μSv/h 最大値が2.579μSv/hと非常に高い数値になっています。
この測定値ばかりではなく、今、文科省や自治体が測定している空間の放射線に対して地面に近い所は約10倍になっています。
このことを日本政府は「空間の放射線が少しずつ下がっている」と言っていますが、実際には空間に漂っていた放射線物質が地面に落ちたに過ぎないとも考えられます。
・・・・・・・・・
福島県、茨城県、栃木県、宮城県は、県単位もしくは市町村単位でできるだけ早く除洗することです。これによって放射性物質の90%ぐらいを除くことができると考えられます。
将来とも放射線が10分の1の場所で生活できるのです!!
しかも、早ければ早い程、表面から除去する土の量が少なくなりますので、それだけ労力も少なく、またその土地で長く住む子供たちの被ばくを減らすことになります。
・・・・・・・・・
放射性物質で汚れてしまったと諦めないでください。30年は放射線を出し続けるのですから、最初に除くことが大切です。自治体の最大でもっとも大切な仕事でしょう.
また、上に挙げた県以外の場所については、機会を見てブログに書きたいと思っています。
(平成23年4月18日 午後8時 執筆)武田邦彦
http://takedanet.com/2011/04/55_8617.html
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当ブログの武田邦彦さん関連記事まとめ(リンク集)
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/6a193f9b1db6fea5c154ce23cc3bb9db
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