NHKの方の音声動画がアップされていたので再アップしました(2/11)
あと、TPPの記事が増えてきたのでカテゴリーを設けました。
どうする?TPP 農業への影響
今日はTPPを扱った番組を2つ視聴しました。
「NHK日曜討論」と「たかじんのここまで言って委員会」です。
日曜討論は賛成派(太田弘子、伊藤洋一)、反対派(金子勝、東大の教授)各2名が討論。
たかじんの方は反対派の意見を聴くという形式でした。
両者に共通していたのは、TPP反対派が弁の立たない人であったこと。
NHKの方はまぁ良しとしましょう。人選は意図的なものかも知れませんが、
TPP反対派が見栄えの悪いダークスーツのおやじ2名だったというだけのことです。
TPPが農業だけの問題ではなく、色々なところに影響が及ぶ可能性があることが
ちゃんと話されていたように思う。
賛成派は「考えすぎ」「それほどの影響は無いと思う」「交渉が不利だと思えば止めればいい」
と言うのですが、その考えが能天気すぎるように思えてなりません。
問題は「たかじん」の方。反対派を代表して意見を述べたのが、よりにもよって山田前農水大臣。
TPPが農業だけの問題ではないと話すのですが、辛坊や出演者が口を挟み、すぐ農業の
問題に持っていく。
口が達者ではない山田が話しても、TPP参加に賛成する意見にかき消されてしまう。
出演者も概ねTPP参加に賛成しているようです。先週まで、TPPを農業だけの問題だと
思っていた宮崎哲也が意見を変えてくれるかと期待したが今週も賛成に一票投じていました。
三宅久之さんはTPPに賛成で、視聴者を誤解させる意見を話していました。
「農業の生産額は7兆円程度。自動車はトラックに25%の関税がかかっている。
貿易を自由化して自動車をどんどん輸出したらいい。」
この発言は問題だ。農業の規模は数字を出して小さいと主張しながら自動車の方は数字を出さない。
視聴者は日本車が、農業に比べてものすごく大きな規模で輸出されていると思うことでしょう。
そして、自動車には高い関税がかけられていると思ったはずです。
しかし、三橋貴明さんによると、日本のGDP中、輸出の占める割合は10.7%しかなく、
輸出のうち家電、自動車等の耐久消費財の占める割合は14%しかない。
耐久消費財の9割は自動車だそうだが、それでもGDPに比べると自動車の輸出はおよそ1.5%
にしかならない。
しかもトラックの関税は25%だが、乗用車の関税はたったの5%である。
この数字を知っていれば、三宅さんが現実とかけ離れたイメージを視聴者に植え付け、
誤解を広めたことがわかるでしょう。やはりこの人はナベツネの犬だわ。
あと一つ、勝谷誠彦が気になりました。
以前、この番組で「石油が取れる藻とTPPで日本は万々歳」と話したのに今回は反対に
一票投じていました。意見を翻した事に関するコメントはほとんど無く、
「この話がもち掛けられた経緯があやしい」と言っただけ。
農業者批判のコメントばかりが放送されていました。
勝手な推測ですが、TPPに反対する理由を述べた部分がテレビ局側にバッサリとカット
されたんでしょうね。
前から分かっていたことですが、テレビ局にTPPを公平に伝える気は無いようです。
やはり口コミで知らせるしかないのか。
何の力が働いてこうなるんでしょうね。
6/8【Ch桜 栃木】第7回桜ゼミ 『マスコミに騙されない、経済の読み方』
2分ごろから見て下さい。