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胡錦濤主席の9月3日の演説

2005-09-29 17:21:22 | 中国知っ得情報
漫画中国入門で南京大虐殺の部分を読んだが、これに関連すると思われる興味深い記事が目に留まった。毎日新聞9月29日夕刊の金子秀敏論説委員が執筆されている「早い話が」の記事である。

「抗日戦勝60周年記念」の演説で「抗日戦争の主役が国民党軍、脇役が共産党軍」という新しい歴史解釈を述べ、さらに「日本が台湾を侵略占拠していた50年間、台湾同胞は絶えず反抗し、65万人が犠牲になった」と演説した。

ここで金子氏が疑問視しているのは65万人という数字である。大江志乃夫氏は「日本植民地探訪」(新潮選書)で初期の「台湾征服戦争」による台湾側の死者を1万7千人、その後の「匪賊討伐」などで死刑を含み1万1946人と推定している。また、先住民の反乱「霧社(むしゃ)事件」では644人が死亡したという。

しかし、植民統治を通じた犠牲者の総数は見あたらないという。台湾の知人に聞かれても「学校で習った記憶がない」のだという。どうも台湾の公式数字ではなさそうである。

しかし中国では国家主席の演説を疑う人はいないだろう。65万人は定説となるに違いないと結んでいる。

これからは私の意見だが、歴史を専門とする方は南京大虐殺の30万人(中国の公式数字)といい、台湾での日本軍による犠牲者数などこのような数字が出たときにきちんと反論できるようにもっとデータを取りそろえておく必要があるのではないか。日本の国益を守るためにも。



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