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言葉の意味を理解せず牢にぶちこむ

2006-01-07 17:47:02 | 十八史略を読む Ⅱ
十八史略を読むⅡ-142 言葉の意味を理解せず牢にぶちこむ

「十八史略Ⅱ 権力の構図:徳間書店、市川宏、竹内良雄訳、1986年12月七刷」から

元帝には政務のことが飲み込めない。そこにつけこんで、外戚・宦官連合派が巻き返しに出る。

弘恭と石顕も「蕭望之(しょうぼうし)、周堪(しゅうかん)、劉更生(りゅうこうせい)の三人はあること無いことを言いふらし、重臣たちを誹謗し、皇族の方々を分裂させようとしております。彼らは権力を専横して不忠を働こうとしております。陛下を欺くとはふとどき千万。早速、使者に命じて彼らを召し出し、廷尉に引き渡すべきと存じます」と上書した。

当時、元帝は即位して日も浅く「召し出して廷尉に引き渡す」というのが、牢獄に入れると言うことを意味するとは知らなかった。それほどのこととは思わず彼らの意見を受け入れた。

ところが暫く経って、周堪と劉更生を召し出したところ、二人は獄につながれているという。元帝はびっくりした。「なんと、ただ廷尉が取り調べをするだけではなかったのか」
さっそく、二人を牢から出し、以前のように政務を執らせた。しかし、弘恭と石顕の二人は史高をたきつけ、元帝を説得させた。ついに元帝は、蕭望之、周堪、劉更生の三人を罷免してしまった。

*言葉を知らないと悲惨な目に会うことがあります。だいぶ昔ですが、アメリカでハロウィンの時、不審者と間違われてピストルで射殺されたことがありましたね。この時、アメリカ人は「止まれ:ブリーズ??」と言ったのですが、日本人は意味がわからず、動いたため、撃たれたと記憶しています。



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