映画、マイルス・デイヴィス クールの誕生(ネタばれあり)。
日曜の昼下がり、市内の映画館にマイルスの伝記作品が
上映されてるというニュースを聞き出かけてきた。
毎月1日は1100円で見られるのもラッキーかな。
JAZZのアイコンの中ではぴか一のTHE MAN。
革新者のマイルスは今しかない。
「過去」はもうない「未来」はまだない。現在の
「今」しかないのだけれど、その「今」をどう走り
ぬくかで頭の中はいっぱいだったようだ。
マイルスも人の子。人と距離を置く、身近な女性に
嫉妬を顕にする、音楽を離れるとクールではいられない。
タバコ・酒・薬は生涯やめられず、それの副作用で
切れやすくなったりしたこともあったようだ。
周りに迷惑かけても、俺は俺の道しか行かない。
というようなところがあった。
帝王とて人種差別に会い、世の中の無常をなめさせられた。
カッコいいマイルス。ランボルギーニを乗り回す彼。
カッコいい、カラヤンを思い起こした。
どこかでオミットされてる感がある二人。何か似ている。
「カインド・オブ・ブルー」のあたりで、コルトレーンが
吹いている。伊勢市の「ふぁん」で聴かせてもらったとき、
マスターはコルトレーンよりアダレイの方が尖がっていた
と言っていたが確かにその時はそう思ったが、その当時の
コルトレーンも目がぎらついていて、マイルスの実験室の
検査技師みたいになっていた。いやいや凄いものが残って
いるものだ。
ビル・エヴァンスも映っていたし、マイルス・バンドの
中に、チックもキースもちょこっと映っていたようだし、
ハービー・ハンコック、ウエイン・ショーター、ロン・カーター
トニー・ウイリアムス17歳。
ギルエヴァンスとは感性が似ていて仕事もしやすかったようだ。
スケッチス・オブ・スペインは、私も好きなアルバムの1枚だけれど
悲喜こもごもの感情表現が難しかったようだ。天才でも難しい
ことがあるものらしい。
いつも次のことを考えている、エレクトリックマイルスに移っても
ファンはついてきた。電化マイルスの中にもいいものはある。
個人的には随分後から何枚か聴いてみた。そこに行きつくまで時間は
かかるものの、その魅力はやはりあり、頭に残る。
マーカス・ミラーもマイク・スターンもいい年になりました。
マイルススクールは卒業したのでしょうか。
2時間余りのものだけど、人の一生かいつまんで流していくも、
偉人の生涯は波乱万丈で、普通の人ではないことはわかるものの、
事実は変えられない凄さがありました。そして彼は生涯クールでした。
インタビューに答えて、回答者がマイルスの声マネをしてしゃがれた声で
応えるのがおかしかった。かなりの回答者がそれをしていたので、
余程マイルスのそれが、特徴的だったのかなと思う。
その本人マイルスの声も声優さんが吹き替えているようだ。
なかなか芸が細かい。当のマイルスはいないんですものね。
Miles Davis - Kind of Blue
https://www.youtube.com/watch?v=917Asjadc_U&list=PLE2805D550BCA9F56
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