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MJQ / SPACE(APPLE) 1969 モダン・ジャズ・カルテット「スペース」

2018-10-24 09:57:17 | 音楽夜話(ジャズ)
MJQ / SPACE(APPLE) 1969 モダン・ジャズ・カルテット「スペース」


MJQ(モダン・ジャズ・カルテット)の1969年のアルバム。
JAZZのメジャーレーベルにいた彼ら。プレステッジとか、
アトランティックとか、それらの間に挟まってブラック・ホールの
時期があったのか、ましてやアップル・レーベル。

メリー・ポプキンや、ジェームス・テイラーのファースト・アルバムは
このレーベルだった。MJQがいたなんて、ついぞ考えたこともなかった。

69年と言えばビートルズが解散するのしないのと騒ぎ、社屋の
屋上でルーフトップセッションを繰り広げんばかりにしていころ。
何を間違ったのかMJQがここのスタジオかなんかで録音していたらしい。
それも、「ヘイ・ジュード」でポールが使ったピアノをジョンルイスは
弾いているという話もある。どこまで本当かわからないけれど、
アップル・レーベルだからさもありなんか。

室内楽ジャズとか予定調和のジャズとか言われたりもした。しかしながら、
知性的なジョン・ルイスのピアノに、情熱的なミルト・ジャクソンの
ヴァイブラフォンが絡むと、このブランドがたちあがる。
他では出ないサウンドなのだ。

ジャズ・ルミネッサンスという番組がFM各局をネットして放送されている。
radikoを使って全国の放送局を聴けるようにしているので、
たまたま聴いていたら、リスナーのリクエストで、パーソナリティーの琴線に
触れたのか取り上げられた。
ジャズ・ピアニストが構成にまわったからなのか、この様なアルバムはMJQファンなら
有りと思うが、実験JAZZの香がしている。

ある意味芸術的ではあるが、娯楽的ではない。ジョン・ルイスがこのような傾向があるために、
ハリが振り切れないようにミルト・ジャクソンがいるようにも思う。そうしてバランスを
とっている。

「スペース」というタイトル。「宇宙」ともとれる。そんな実験的な曲が2曲。これが
1枚続いたら売れんだろうな。ということで、スタンダード・ナンバーを3曲。
これでバランスを取りご機嫌を伺った。

隠れ名盤とは言わないが、実験的演奏はMJQは長い間
やってたから、レーベルが違っていても、試してみたんだな。
しかしながらこのような盤を仕掛けてくるリスナーも凄いけど
取り上げる中山女史もなかなかプロだとおもった。
こんなアルバムがアップルから出ていたなんて、ちょっとびっくりした1枚。
この番組は選曲構成が、ジャズ喫茶的で面白いと思う。

01 VISITOR FROM VENUS
02 VISITOR FROM MARS
03 HERE'S THAT RAINY DAY (CARNIVAL OF FLANDERS)
04 DILEMMA
05 ADAGIO FROM CONCIERTO DE ARANJUEZ
1の転調によるスペース感。
2の浮遊感。こうやって宇宙というものは表わせられるのか。
5は別の録音もあるが、これはこれでまとまっているか・・・。

MJQ / SPACE
https://www.youtube.com/watch?v=9wZrPluKkJA


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