昨日は福井県で開催中の「SATOYAMA国際会議2013」の企画である「全国 里の達人サミット」に参加しました。勝山市の恐竜博物館で4時間にわたる講演や事例報告、その後、ニューホテルで交流会でした。
東京農業大学の進士五十八先生は、「農業では80代でも働いている方がたくさんいる。楽しむことが里山、地域を元気にする」などと話されました。
事例報告では県内外から豊富な報告。
小浜市の国富地区でコウノトリの郷づくり推進会の宮川健三会長は、「コウノトリが去って40年、国富小学校にあった剥製に気づき町づくりメニューにした、活動に取り組んでいる」「平成22年2月には豊岡で放鳥されたコウノトリ4羽が国富に飛来した。また、今年の4月にも飛来した。勇気と感動をあたえてくれた」と語りました。
一方、課題として、高速道路建設により、地域が分断されること、コンクリート3面張の排水路がつくられることなどが懸念材料とし、「環境へのあきらめムードを払拭したい」と語りました。
越前和紙製造の山田兄弟製紙株式会社の山田晃裕さんは、「株券電子化で売り上げの半分がなくなった」「大阪の鵜殿ヨシ原の保全活動のなかから紙にできないか、ということで取り組んだが、経費は倍かかり、6年間ほどまったく受注がなく、在庫がたまる一方で、やめようと思った」「その直後に大手の文具メーカーなどから問い合わせ・注文。補助金も申請した。雅楽のしちりきのリードにもヨシは使われている。その縁で、東儀秀樹さんイラストの便せんもつくられた」などと報告しました。
また、課題として「いま、ヨシ原のど真ん中に高速道路の建設計画があり、致命的。雅楽関係者も『SAVE THE 鵜殿ヨシ原』と取り組んでいる。紙は人の思いを伝えるもの。ご支援をお願いしたい」と訴えました。
交流会では、山岸市長も参加。勝山の料理などを食べながら、あちこちで語り合いの場が広がりました。わたしも、大学関係者や県内各地で活動されているみなさんと懇談し、スピーチで歓迎のあいさつをしました。
以下、報道・・。
■NHK・・・里山の保全活動の成果を発表
里山の大切さを世界に訴えようと、9月8日から福井を舞台にした国際会議が開かれています。
これに合わせ11日、県内外の環境保護団体や企業が、里山の保全活動の成果を発表する「里の達人サミット」が勝山市で開かれました。
各国の政府機関や福井県などが参加する国際的な協力機関「SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ」の会合が、13日から福井県で開かれます。
この関連のイベントとして11日は、勝山市の県立恐竜博物館で、「里の達人サミット」が開かれ、福井県を始め、奈良県や広島県など6つの環境保護団体や企業が、里山の保全活動について報告しました。
このうち小浜市でコウノトリを呼び戻す環境作りを進めている団体の代表は、子どもたちによる田んぼの生き物調査を手伝っていることなどを報告し、「野生のコウノトリが暮らしていた光景や環境を次の世代に引き継ぎたい」と締めくくりました。
また、大阪の河川敷で植物のヨシの保全活動をしているという越前市の製紙会社は、ヨシに川の浄化作用があることを触れたうえで、長野県や滋賀県などでも活動を広げていることを報告していました。県環境政策課の高林祐也課長は、「福井の人たちに地元の里山のすばらしさや魅力を改めて気づいてもらい、楽しみながら守っていって欲しい」と話していました。
東京農業大学の進士五十八先生は、「農業では80代でも働いている方がたくさんいる。楽しむことが里山、地域を元気にする」などと話されました。
事例報告では県内外から豊富な報告。
小浜市の国富地区でコウノトリの郷づくり推進会の宮川健三会長は、「コウノトリが去って40年、国富小学校にあった剥製に気づき町づくりメニューにした、活動に取り組んでいる」「平成22年2月には豊岡で放鳥されたコウノトリ4羽が国富に飛来した。また、今年の4月にも飛来した。勇気と感動をあたえてくれた」と語りました。
一方、課題として、高速道路建設により、地域が分断されること、コンクリート3面張の排水路がつくられることなどが懸念材料とし、「環境へのあきらめムードを払拭したい」と語りました。
越前和紙製造の山田兄弟製紙株式会社の山田晃裕さんは、「株券電子化で売り上げの半分がなくなった」「大阪の鵜殿ヨシ原の保全活動のなかから紙にできないか、ということで取り組んだが、経費は倍かかり、6年間ほどまったく受注がなく、在庫がたまる一方で、やめようと思った」「その直後に大手の文具メーカーなどから問い合わせ・注文。補助金も申請した。雅楽のしちりきのリードにもヨシは使われている。その縁で、東儀秀樹さんイラストの便せんもつくられた」などと報告しました。
また、課題として「いま、ヨシ原のど真ん中に高速道路の建設計画があり、致命的。雅楽関係者も『SAVE THE 鵜殿ヨシ原』と取り組んでいる。紙は人の思いを伝えるもの。ご支援をお願いしたい」と訴えました。
交流会では、山岸市長も参加。勝山の料理などを食べながら、あちこちで語り合いの場が広がりました。わたしも、大学関係者や県内各地で活動されているみなさんと懇談し、スピーチで歓迎のあいさつをしました。
以下、報道・・。
■NHK・・・里山の保全活動の成果を発表
里山の大切さを世界に訴えようと、9月8日から福井を舞台にした国際会議が開かれています。
これに合わせ11日、県内外の環境保護団体や企業が、里山の保全活動の成果を発表する「里の達人サミット」が勝山市で開かれました。
各国の政府機関や福井県などが参加する国際的な協力機関「SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ」の会合が、13日から福井県で開かれます。
この関連のイベントとして11日は、勝山市の県立恐竜博物館で、「里の達人サミット」が開かれ、福井県を始め、奈良県や広島県など6つの環境保護団体や企業が、里山の保全活動について報告しました。
このうち小浜市でコウノトリを呼び戻す環境作りを進めている団体の代表は、子どもたちによる田んぼの生き物調査を手伝っていることなどを報告し、「野生のコウノトリが暮らしていた光景や環境を次の世代に引き継ぎたい」と締めくくりました。
また、大阪の河川敷で植物のヨシの保全活動をしているという越前市の製紙会社は、ヨシに川の浄化作用があることを触れたうえで、長野県や滋賀県などでも活動を広げていることを報告していました。県環境政策課の高林祐也課長は、「福井の人たちに地元の里山のすばらしさや魅力を改めて気づいてもらい、楽しみながら守っていって欲しい」と話していました。