前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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日本共産党が原子力規制委員会に大飯原発の耐震安全性問題で申し入れ

2013年05月22日 | Weblog
 昨日は、原子力規制庁への申し入れ、参議院・山田かずお予定候補との街頭宣伝、てくてく地域訪問活動、生活相談対応などでした。

 申し入れは、森田・原子力規制庁地域原子力安全統括管理官あてに、規制委員会の田中委員長あての大飯原発の耐震安全性審査にかかる申し入れ文を提出しました。「関西電力に対して、追加調査や断層の連動性評価について、現指針と規制基準案に基づきおこなうよう措置命令をすること」「大飯原発は運転を停止し安全確認をおこなうように措置命令すること」などをもとめました。
 共産党からは、山田候補や嶺南地区の山本地区委員長、上原、山本両敦賀市議、北原若狭町議、猿端おおい町議、渡辺高浜町議が参加しました。

 森田管理官は「私は22年間、原子力行政にたずさわってきた。安全規制の組織としては信頼失った状態だ。何年かかるかわからないが、信頼に足る組織になるようにがんばりたい。要望は東京に伝える」「関電は追加調査を完全に拒否しているのではなく、追加のトレンチ調査をしている。感電がうけていないのは長さだ」などと答えました。また、「安全委員会の指針は過去のもので有効ではない」と回答したため、「それなら、ただちに大飯原発を停止すべきだ」と求めました。
 ただ、嶺南地区の山本委員長が規制庁に確認したところ、「現新指針は有効だ」との回答があったそうなので、規制機関としてはちぐはぐな対応です。

  また、敦賀原発をめぐっては、森田氏は「事業者と単純な対立をしてコミュニケーションできなくなることは避けなくてはならない。原電が抗議などをおこない敵対しているのは残念だ。正常な状態ではない。誠実に対応していただきたい」と述べ、日本原電の対応を批判しました。

 大飯原発で20パーセントも出力を下げる運転がされている問題については、「原発の出力調整についてはきちんと確認している。リスクが高いので現場で私達も確認作業をおこなっている。常習化させるつもりはない」と答えましたが、地元の猿橋議員は「リスクが高い運転をおこなっており、地元住民は不安でたまらない。きちんと運転を停止して清掃作業をおこなうべきだ」とつよく求めました。
 定期検査までなにがなんでも危険な状態での運転を継続しようとする関西電力の姿勢は問題です。
 福島原発事故をふまえて、安全第一、とは口先だけなのか、・・・きびしく問われることになります。
 当然、リスクの大きい運転継続を容認している、原子力規制庁と福井県の態度もきびしく問われます。
 

 日本原電の抗議についての報道です。

■NHK・・敦賀断層「原電の抗議文は筋違い」

  敦賀原子力発電所の断層をめぐり、国の原子力規制委員会の専門家会議が「活断層である」という報告書をまとめたことに対して、日本原子力発電が専門家個人に宛てた抗議文を提出したことについて、原子力規制庁は「個人への抗議は筋違いで中立性の観点から問題だ」と強く批判しました。
敦賀原発の断層について検証してきた専門家会議は、今月15日、「2号機の真下を走る断層は活断層である」という報告書をまとめたのに対し、日本原子力発電は、「到底容認できない」として専門家個人に宛てた抗議文を提出しました。
これについて原子力規制庁の森本英香次長は、記者会見で、「抗議文の中には『公権力の行使に携わる規制当局として不適切だ』とあるが、専門家個人への抗議は筋違いではなはだ不適切だ」と述べました。その上で「報告書は専門家の立場から科学的に判断したもので、中立性の観点から問題だ」と強く批判しました。
また受理した抗議文を規制庁が専門家に渡したことについて、森本次長は「受理したこと自体が適切でなかった。対応を改めたい」と述べました。
これに対し日本原子力発電は「専門家とはいろいろ議論したが、我々の疑問点はほとんど無視されてきたので抗議を行った」と話しています。専門家会議の報告書は、22日開かれる規制委員会の定例の会合で報告され、規制委員会としての判断が決まる見通しです。・・・・・