前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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「シッコ」のアメリカにちかづく

2009年04月22日 | Weblog
毎日新聞・・・・「国民健康保険:納付率は93.09%、全国12位の高水準 滞納額は6億円 /福井」
  国民健康保険を主管する県と市町の担当者による会議が17日、福井市内で開かれ、07年度の県全体の国民健康保険料納付率などが示された。納付率は93・09%と全国12位の高い水準だったが、保険料滞納額は約6億円に上り、同年度末までの累計滞納額は約72億円になった。
     状況を説明した県の担当者は、景気低迷や納付率の高かった75歳以上の高齢者が後期高齢者医療制度に移行したことによる影響を指摘し、納付率が低下することを懸念した。
     また、市町別の国保加入者の増減状況も明らかにされた。工場などが多く立地する越前市は、社会保険から国保に移った人が07年度77人、08年度は700人いた。県長寿福祉課は「失業すれば社会保険から国保に移行せざるを得ない。越前市の数字は雇用情勢の悪化を裏付けるものだ」と分析する。
     同課の山塙(やまばな)隆夫参事は「失業などで国保にも入れない『無保険』の実態が全国的に報道されている。保険料減免や分納制度を活用し、きめ細かい対応をしてほしい」と出席者に要請した。

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   「国保税」が正確だと思うが、県が提起しているように、「無保険者」の増大が心配だ。以前も書いたが、「医療の必要な人は、医療をうけることができる」という原則にそって対応し、窓口全額負担となる「資格証明書」は発行しない措置をとるなど、行政も憲法25条を遵守する立場での取り組みが必要だと思う。
   このままでは、ムーア監督の「シッコ」で描かれたアメリカに限りなくちかづく。
   「いまのままでは、10年後には盲腸で日本人は死にますよ」。福井での講演で聞いた医師の警告はたんなる脅しではない。
   地方行政だけでは無理。国に毎年2200億円もの社会保障予算削減を中止させよう。