第８回さくら道バスツアー 顕彰碑・写真展

外は雨。
佐藤良二さんの顕彰碑を訪れるのは私は２回目ですがこれで２回ともに雨ということになりました。

写真をご覧下さい、大きな碑です。前回は文字がよく見えない程に桜の枝が覆い被さっていたのですが、今回は桜の木を払ってあり立派な顕彰碑がよく見えました。
前回の雰囲気も「桜守 佐藤良二」さんの名に相応しく桜の木に抱かれ包み込まれているようでそれはそれでいい雰囲気でしたが、折角の佐藤さんを称える大きな碑ですからやはり文字もよく見えた方がいいですね。

前回は佐藤良二さんのお姉さんである尾藤テルさんが特別に顕彰碑のところまで出向いて下さって私達と少しお話もして頂いたのですが、その後体調を崩されて、昨年でしたか残念ですがお亡くなりになりました。新聞の訃報欄で知りびっくりしたことを覚えています。

雨の日も風の日も、そして体調を崩した後も桜の木に魅入られたように苗木を植え続け、また植えた木を世話し続ける佐藤良二さんでしたが、テルさんはそんな良二さんの良き理解者の一人であったということです。
先日放送されたテレビドラマでも奥様や娘さんの苦労・苦悩が描かれていましたが、家族でさえなかなか理解するまで時間を要したようです。
神山征二郎監督の「さくら」では樹木希林さんがお姉さん役で登場したのですが今回のテレビドラマでは登場しませんでした。

その顕彰碑のすぐ近くの集会所のようなところで良二さんの「特別写真展」が開かれていました。荘川桜の移植時の様子など貴重な写真が沢山展示されていました。その中でも特に私の印象に残ったのはその荘川桜から芽吹いた実生の苗（２０cmほど）に顔を近づけて本当に嬉しそうに、そして愛おしそうに眺める佐藤さんのアップ写真でした。みんなから「どうしてそこまで」といわれ続けるほどに桜を愛した佐藤良二さんそのものが写し込まれているようなワンショットでした。
本当はその展示写真も写真に撮りたかったのですが、なぜか躊躇してしまい撮りそびれてしまいました。山の中でひっそりと展示されている写真展ですがその一枚一枚が見応えのある内容のものばかりでした。思いがけずチョッピリ得をした気分。

　　この地球上に天の川のような

　　　美しい星座を作りたい

　　桜を見る心が一つになって

　　　人々が仲よく暮らせるように

　　　佐藤良二


「もっとやさしくたって　生きていけるだろう」 （関島秀樹）

（ここも右側にもう一枚の写真が隠れています）