「島津亜矢」に魅せられて

大ファンの島津亜矢さんのことを中心に、日頃思うことなどを

派遣切り

2008-12-21 10:58:40 | 躍動
アメリカのサブプライムローン問題に端を発した世界的な金融不安による未曾有の不景気風が吹き荒れている。政府筋によると100年に一度と言われるような暴風雨、大恐慌だそうである。

私の住んでいるこの地方は今や世界的な自動車産業集積地である。普段からスーパーに買い物に行っても小さい子供連れ夫婦や新婚とおぼしき熱々カップル、勿論お腹の大きな女性も多く見られるほどの活気を呈している町です。それに混じって外国人の方達も多く住んでいます。いまやそれがごく普通の風景として定着しているほどです。「過疎」だとか「少子化」と言われているのはどこの国の事かと思えるほどです。いえ、思えるほどでした。

「でした」と過去形にしたのは、昨今新聞テレビで大々的に報じられている雇用問題、特に「派遣社員」或いは単に「派遣」と呼ばれている方達に襲いかかった突然の契約打ち切り問題が現実化し、状況が一変してしまったからです。契約期間がまだ残っているにもかかわらずそれを無視した形での契約打ち切りが公然と行われようとしている現実に愕然とします。この年末、寒空にそれはないだろう。

今朝もテレビで放送されていましたが、ある社(連結?)ではこれまでの内部留保利益が12兆円ともいわれているらしいが3000人の人員削減を行うらしい。もちろん殆どが派遣社員である。人間は単なる「車の部品」なのか? これまで多額の内部留保を築けるほどに貢献してきたのは派遣社員の存在があったからではないのか。

仮にざっと試算したところ、例えば3000人の派遣社員を半年間抱えると約100億円の費用がかかる。しかし12兆円に比べれば微々たるもの、そう思うのは私だけではないだろう。今後、来年以降の事を考えるとそんな単純なものではないかも知れないが、日本というか今や世界を代表する会社が「まず第一に人間の削減から」という発想が気に入らない。「さもしい」と言う言葉はこういう事に使う言葉ではないのか。嗚呼。

遠く故郷を離れてこの地に来た人達は今どのような思いで寒い空を見上げている事だろうか。