みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

『模倣犯』

2010年10月03日 | 本・マンガ
宮部みゆき/著

 読書の秋、宮部さんのこの長編読破を目標に先月中旬から約10日間で読破。学生時代、周りに単行本を読んでいる人がいたけどその時は「厚っ!」と思ったものです。厚い単行本で上下巻、文庫にして5冊という長編ですが、自分の読書ペース的にあっという間にというか、長いですけれど、面白くて移動中や寝る前に夢中で読み、5巻を読み始めてからはもう終わりかという少し寂しい気持ちになりながら読破。こんなに長い小説を読んだのは、だいぶ前に山崎豊子を読んで以来、かなり久しぶりです。

 読んでいる途中から既に宮部さんってすごいな~と思ってしまいました。被害者、被害者家族、加害者、警察、彼らの周りにいる人たち・・・・登場人物がたくさん出てくるのですが、それぞれの視点、登場人物一人一人の描写も細かく、さらにそれぞれが何らかの形で関わっていくのが面白かったです。(あの伏線はどうなったんだろう?と思ったのはありましたけど・・・まあ、それは想像すればいいのかな?)
 けれど、肝心のピースは意外とあっけなく終わったような・・・・。頭がよさそうだけど、幼稚で・・・だからこそ、こんな奴が本当にいたらすごく怖い・・・と思いました。と同時にやはり被害者と同じ女性だし(一応まだ若いつもりだし・・)、夜道が怖くなります。でも自分も人の親になったら、きっと自分の両親や最後ページのお母さんみたいなことを絶対に思うでしょう・・・。

 
 あと、仲居君主演で映画化されたけど、周りの人たちの評判があまりに悪すぎて、どんなにひどいのか、かえって気になる私です・・・(^^;

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2 コメント

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こんばんは♪ (SOAR)
2010-10-05 23:27:33
私も数年前に読破しました。毎日ちょっとずつだったので二ヶ月くらいかかった記憶があります(汗)
まあとにかく重くて嫌悪感たっぷりな内容なのですが宮部さんの筆力にグイグイ引き込まれますよね。

残念なのはなぜ彼女が当時の映画化を承諾したのかってことです。あの映画は最悪でしたが、そもそも2~3時間の映像作品で描き切れるわけないのを作者自身がわかっていただろうに・・・。

まあ話のタネにご覧になってみてはいかが?
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小説と映画 (みゆみゆ@管理人)
2010-10-06 00:03:19
★SOARさん
こんばんは!
私は一ヶ月くらいかけて読めればいいやと思っていたのですが、思ったより早く読んでしまいました。

そして映画・・・あまりに皆さん「最悪」と仰るので・・・その最悪っぷりをネタとして見たいかも(^^;
確かにあんな量を2~3時間ではまとめられませんよね。
見るときは、あくまでネタとして見てみます・・・(^^;
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