みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
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『夢幻花伝』

2010年07月09日 | 本・マンガ
木原敏江/著

 能楽関係の本をいろいろ探していて見つけた世阿弥が主人公のマンガを読みました。文庫『大江山花伝』に収録されています。といっても、今まで小説で読んできたような杉本苑子『華の碑文』、瀬戸内寂聴『秘花』とは少し違って、やはりこれは少女マンガかなという感想を持ちました。これらを読んで免疫がついている(?)足利義満の稚児勤めもありますが・・・・不勉強なので、詳しくは分かりませんが、同性愛といっても現代と昔の意味合いは全くもって別物のものと思っているのですが・・・・。それでもやっぱり世阿弥の少年時代はとても綺麗だったんでしょうね。だからこそ、一芸人から時の権力者の庇護を受けられるようになったのでしょうし・・・。

 といっても、メインは、世阿弥と幼馴染の亜火との「筒井筒」な関係。『井筒』は『伊勢物語』の「筒井筒」をモチーフにした世阿弥作の最高傑作とも言われる能の曲。内容は、幼馴染の男女がやがて成長して結婚するという物語。世阿弥の青年期までの歴史も描きつつ、この『井筒』が絡んでいくのが面白かったです。  
 これが結構面白かったです。足利義満のビジュアルイメージは、どうしても教科書に載っている肖像画及び『一休さん』の将軍様しか思い浮かばないので、マンガの義満は新鮮かも(笑)マンガの義満は確か、『華の碑文』も南北朝の争乱が絡んでいたような気がする・・・と思い出しながら。あちらも久しぶりに読み返してみたいですね。


 『井筒』といえば、あの方で『井筒』を観たいなと思ってたけど、それも叶わぬものとなってしまいました・・・。(他にもあったけど。。。)

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