みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

芸術劇場『封印切』

2005年10月31日 | テレビ
 昨夜放送された今年六月歌舞伎座の『封印切』が放送されました。私は実際には見に行けなかったので、仁左衛門さんの八右衛門目当てでテレビ鑑賞。仁左さまの八っさんは、いつだったか・・・富十郎さんの降板の代役で見たことがありました。その時は雁治郎さんの忠兵衛に、時蔵さんの梅川です。今回は、染五郎さんの忠兵衛に、孝太郎さんの梅川という若々しいコンビ。
 以前見た時は、仁左衛門さんがかっこよすぎて「嫌われている総すかんの八っさん」というのが理解できませんでしたが、今回は「めっちゃ意地悪、でいけずぅ」な八っさんだと思いました(笑)それは、その時が代役だったからなのか、私の見方が変わったのか、時が経ったからなのか、テレビだからなのか、若手相手だからなのかは分かりませんけど、とにかく「いけず度アップ」という感じ(笑)これじゃ、総すかんの八っさんとおえんさんに言われても仕方ありません。忠兵衛をひたすら罵り、陰口を言い、「自分は金がある」とアピールする様子は面白かったです。嫌みなんだけど、面白かった。「金の方から八っさん八っさんと寄ってくるんや」とか「ならず者の忠兵衛。なら忠」とか、お金を落とすのに「どしーん、家が揺れますわ」とか面白すぎです。おえんさんとの口喧嘩も面白かった。このおえんさんの秀太郎さんは相変わらずお茶屋の女将が絶品はまり役です。この兄弟のやりとりは、「上方らしさ」が感じられます。

 染五郎忠兵衛はがんばっていますが、やはり仁左衛門八っさんに弄ばれている感じは否めない(まあそういうキャラなんだけど・・・)そして、やっぱり上方の味というのは、「うーん・・」と思ってしまったけど、綺麗です。私は、この封印切の方よりも、新口村の方の染五郎さんが良かったと思います。孝太郎さんもしっとりして健気な梅川という感じです。
 と、この放送後、今日は朝早いためにお休み・・・。BSで放送された『伝統芸能の若き獅子たち』を録画予約したのですが、、、さっき確認したら・・・・午前と午後を間違えていたみたいで失敗・・・(--;。がーん・・・広忠さん茂山兄弟はもちろん・・・晋矢さん・・・・・ショックだぁ・・・・。

 そして、昨日の大河『義経』はいよいよ義経が都落ちし、来週から落ち延びるようです。予告を見たら、海に浮かぶ阿部ちゃんの亡霊が!!!まさか・・・そう・・まさか・・・「船弁慶?!」期待しています。これから「安宅の関」のエピソードもあるし、何かと楽しませてもらっています。(私的視点のギャグ要素満載?!という意味でも・・・?!)