快晴。16-8℃
空は、今年も、もう少しで終わりにもかかわらず、どことなく夏空を思わせた…。
時折、夏のような日差しで、夕方まで、フェイジョアの残った銀葉も風に舞ってキラキラ輝いた。
「台風か?」と思う強風も時折吹き荒れた、この高気温が、夏にまた暴れるかと思うと。
今朝の新聞のテレビ欄は、忠臣蔵ならぬ、歌番組の長い事!
こういうのをつけっぱなしに、暮れの家事が出来るというものだ。
さて、今は生き物と暮らすという事しか書けない、生き物のお世話には仕事納めなんかない、しばらくはコレで。
昨夜。
老猫「もじゃ公♀」が、やる気を見せた。
が、結局は強制給餌。こんな事で深夜遅くまで夜更かししている。(ついでに深夜エアロバイクなど漕ぐw)
今日。
「もう駄目だ、起きられない」と思うが、朝は必ず来るし、猫は騒いでいる。
洗濯ネット越しに引っ掻かれて、大事な左手薬指を切る。猫を爪切り。
なんか今日は異常に元気、強制給餌は息も絶え絶えに完食。無事終了したが、そのあといつも通りに寝ない。
あれだけ抵抗して食べた事を忘れて、ギンギンに騒いでいるのだ!!
取り敢えず水分補給として輸液。
脱水していると人間でも痴呆症状が酷いが、まぁ取り敢えず、針を打つ場所さえ困難な皮膚に100㏄
その後の腹減ったが、さらに凄い、水分も餌も身体に入っているのに!
この2か月において、久しぶりに、ご飯を自力で少し食べた感じか。
その後もしばらく元気に鳴いていたが、もう、やることをやり尽くしたので放置。
老猫は静かに布団にもぐる。
いや顔を出したり、今日は異常に落ち着かない様子。
こちら、小脳形成不全のきーじ君の寝そべるお食事風景。他の猫も看なくてはならぬ。
他の猫達は2階で待っていた。クロの痩せた事。
バイオリンを調弦していると、階下からガーガー鳴いている声が聞こえる。
驚くべきことに、もじゃ公が上がってきた。
そして、真っ直ぐにきーじ君の水を飲みだした。
自力で水を飲んだのは、2か月ぶりの事なのだ!
その後、日向ぼっこさせようとも、落ち着かない。
一階に下すと、今度は良く寝てくれた。
練習するが、もう、近頃は疲れ切ってしまった…。
夕方、猫の友人からLINEが来た。
私 何か、2か月ぶりに水のんだんだ 。
友 水飲んだ?すごいじゃん!!
私 2か月ぶりに。
友 機能改善?
私 何なんだ?輸液後に。
友 それとも認知症だから?
私 とにかく面倒が大変、手間がかかる
友 そうだね…想像するだけでため息出るわ 。
私 初めて強制給餌後、さらに食った 。
友 食いかた思い出した?
私 今日は前半元気だった。今大人しいけど給餌を待っているのがじわじわわかるわ。
友 刺激になって、上手いこと食い始めるといいね。
私 疲れたわ、笊に水を汲んでいるみたいな作業だと思う。
私 どうせ死ぬみたいな 。
友 まさに…けどそこに本人の満足感と充足感がある。
私 本人は死なんか考えていないわ。ただ目の前の事だけ。
友 そう。だから食えるんだよね、食わせれば。
これが正直な心境で、そんなに美談でもない、私は愛情より責任感でやっている、人間関係と動物は全てそうだ。
友人も施設に入れた父親を抱えている、そして、猫から二人で老後の話題になる、
私は思った最後を書いた。
私はそういうところに行ったら、金なんか使わん、オヤツ位か?
経費と医療費は別だが、何ももちこめないし、着飾る意味もない、あ、楽で清潔な洋服は必要だが、
あとはバイオリンとか何か一つあればいい、鉛筆と。
金星が綺麗だ…。ビーナスと言うのもうなずける。
しかし、実際の金星は硫酸と嵐と高熱と、
宇宙 「地獄の星・金星」ナショナル ジオグラフィック
【おまけ】
さて、今日のおススメは『推理作家ポー 最期の5日間』です、これは、本当に面白い!
『エドガー・アラン・ポー』のオタクも、そうでない人も。
ようはポーの作品に沿って、ポーには関係ない人の猟奇殺人が始まり、ポーに疑いがかかるのだが、しばらくするとポーの愛する人までさらわれてしまう。その事件をポーと刑事が解いていくのだが、そこはホームズとワトソンのコンビを彷彿させる。
そして、ポーのファンなら、幾つ作品を覚えているかが楽しいのだ、
殺人に使われない作品でも、さりげない会話の中の、一瞬の作品の引用が凄い。シェイクスピアの魔法使いのプロスペロー、「メエルシュトレイムに呑まれて」の例え、それはもう悶絶。
ファンなら、ポーのアソート、詰め合わせのお菓子の籠を貰ったような気分になるだろう。
映画『推理作家ポー 最期の5日間』予告編
この映画からは、ポーの抒情詩人としての当時の一面も解ります 、本作の「The Raven」は彼の代表詩「大鴉」。
「美しいアナベル・リイ」は、ポーの死の二日前の最後の詩なのに、なぜか冒頭から出てくる!詩の朗読会にも使われる。十八番だった?
事件に使われる「赤死病の仮面」「穴と振り子」「告げ口心臓」「モルグ街の殺人」「マリー・ロジェの謎」「黒猫」「アモンティリヤードの酒樽」 「ウィリアム・ウィルソン」生き埋め部分はまさに「アッシャー家の崩壊」もう、どこの本からとったのか、懐かしく、それを知らなくても十分に楽しめる。
そして、ラスト5分がええええええ?ポーって間抜けな死に方だし、ここからがラスト、無理矢理感はあります。
さて犯人が解り、そして、かけ離れた「ジュール・ヴェルヌ 」の名がwwww
ポーのウィキより
そのほか科学的知見を取り入れた『アーサー・ゴードン・ピムの物語』などの冒険譚はジュール・ヴェルヌら後世のSF作家にも影響を与えている。
つまりこの作家二人はほぼ同年代で、この映画、ボルチモアからベルヌのいるパリに舞台が飛ぶんです、ラスト5分。ああああ、ネタバレしたい。
江戸川乱歩ほどのオタクでなくても、ポーのファンならぜひ見ていただきたい、そういう映画です。
ホント面白かった!