ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

目的を持つ

2019-12-14 21:57:26 | 受けて立つ

快晴。17-5℃ 

晴れた日は嬉しいが、寒暖の差にやられそう!

 

昨夜遅くまで強制給餌、それでも猫は明け方に鳴く。 大体5~6時間で空腹を感じる模様。

きーじが、羨まし気に見ている、残りを貰いたくてならないのだ。

 

今朝も、猫は待ちきれない。

 

終わると一目散に箱に戻る、そして、スヤスヤ。

今日はレッスン日だ、もじゃ公にかなり練習の気力、体力、時間を奪われている。

出発直前も、強制給餌。これで安心して外出できる。

出発! 

いつも通りに、道すがらの花を見ながら、

千両が色づいていても、夏のランタナも頑張っているし、

あちこちの薔薇は美しく、剪定の機会を逃している。

 

早めに到着!

 

バイオリンの生徒は私しかいない、後はピアノの生徒さんばかり。

先生の練習を外でうっとり聴いていた、なんて難易度の高い曲を何回も何回も、曲はバロックだが、私の知らない作曲家、クラッシックのコアなファンならご存じだとは思う。

先生ともお話ししたが、NHKの名曲アルバムを暗記どころの話ではない、この世の中には、なんと膨大な数の芸術があるのだろうか、この本は読めても、あの本が読めないように…。出会えない、何にも知らないまま終わってしまうのだ。

もしかしたら、それこそが、ずっと自分の探し求めてていた物(人)かもしれないのにね…。

 

さて、今日は先生に頼みたい事があった、教本より合奏がしたくて堪らない。

2回続けてY君による耳コピ「きよしこの夜」を聴いた後なので、私は独りで弾いているのがつまらない、何が何でも合奏したくて(つまり、ハモリたくて、たまらなくなり、)その楽譜を持っていった。  

 

※画像はお借りしましたm(_ _"m)

「安西先生……!!バスケがしたいです………」👈「いや、合奏がしたいのです………」

「先生、私がセカンドバイオリンを弾きますので、先生はファーストバイオリンでお願いします。」

先生は季節柄良いのではないのかと、乗ってくれた。

そして、先生とセカンド、ファーストを入れ替わり、代わる代わる合奏して、本当に楽しかった!来週が今年最後のレッスンだが、Y君も来るので、私の持ち時間内で3人で合奏を録音できると良いな!!と思う。

とにかく、合奏は超楽しい、どちらのパートでもだ、「仲間が欲しい」と切なくなる時はこんな時だ。

 

 

道路際の僅かに残った欅の木に、夕日が落ちていった。

 

 

 

 

最後に、

今日のオヌヌメは、『サウルの息子』です、ウィキでは沢山の賞を取っているのがわかりますが、これは、決して観て楽しい映画ではない。悪夢です。

映画『サウルの息子』予告編

アウシュヴィッツのガス室は有名ですが、当然のことながら、この大量虐殺に伴い、そこで作業をさせられる囚人もいるわけですね、そして彼等も秘密封じの為に、数か月毎に殺される運命なわけです。

毎日、毎日、日に何回も貨物のように積まれたユダヤ人が到着、直接レールのきしむ音と到着、即、裸にされガス室に連行、チクロンBガスで苦しみ、ドアをバタバタと叩く音、壁を引っ掻く音、様々な人生がここで終わりを告げてしまう、、、

音が止むとドアを開け、死体の始末と床掃除、遺品整理、

次のレールの軋み音とユダヤ人の到着、また、同じことを延々繰り返します。

また、殺戮後は大量の遺体を焼却し、大量の遺灰も処理しなくてはいけません。

 

 

サウルの息子』ウィキ

サウルの息子』(サウルのむすこ、ハンガリー語: Saul fia英語: Son of Saul) は、2015年のハンガリー映画。第二次世界大戦中のアウシサウルュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を舞台に、ゾンダーコマンドの囚人であるハンガリー人の男に起きる一日半の出来事を描く。

 

 

私はヴィクトール・フランクルの言葉が好きで、彼は強制収容所を生き延びた事で有名な精神科医ですが、

ウィキより👇

1933年から、ウィーンの精神病院で女性の自殺患者部門の責任者を務めていたが、ナチスによる1938年のドイツオーストリア併合で、ユダヤ人がドイツ人を治療することが禁じられ、任を解かれた。1941年12月に結婚したが、その9ヶ月後に家族と共に強制収容所テレージエンシュタットに収容され、父はここで死亡し、母と妻は別の収容所に移されて死亡した。フランクルは1944年10月にアウシュビッツに送られたが、3日後にテュルクハイムに移送され、1945年4月にアメリカ軍により解放された。

フランクルの本は、辛うじて一冊持っているのですが、

 

ゾンダーコマンドという、ナチスに数か月殺されない特殊任務の内容のこと、ウィキでは👇

部隊にいた囚人のほとんどはユダヤ人で、多くの場合、囚人達は収容所に連れて来られた時にナチスによりその仕事に就くように強制され、死を恐れて指示に従うことになる[1]。主な仕事はガス室などで殺されたユダヤ人の死体処理である[2]

この仕事について、書かれているものを今迄読んだりはしていませんでした、

ビデオ屋の片隅にたった一本このDVDを見つけた時に、「避けてはならん!!」と手に取った訳です。

大量虐殺の後始末をさせられているサウルが、ガス室で一人死にきれない虫の息の少年を発見、もう死の感覚がマヒしていながらも、唐突に、息子にきちんとした葬儀をしてあげたいと言い張り続けた、

この映画の中の息子だと言う遺体は、おそらくは息子ではない訳ですし、人が100%に近い状態で殺される、奇跡はほぼ望めないという極限に立たされた時に、どうなってしまうのか、そういう意味でも興味深く観たのですが、とても悲しい映画でした。

どういう解釈でも可能ですが、サウルは少年の死をきちんと弔うことで、せめて人間性を取り戻したいのか、若しくは、今まで送って行った同胞の犠牲者全体の供養だったのかとか、私には謎ですが、

ただ殺されていく前に、「こうしたいんだ」と行動を起こした事で、生きる何かの目的を持ったのだと思います。

 

生き延びたヴィクトール・フランクルはこう書き残しています。

収容所では様々な「選抜」が行われた。ガス室に送られるか、あるいはどの収容所に移されるかは、ちょっとした偶然で決まった。先が見えない中、収容所ではクリスマスに解放されるとのうわさが広まった。しかしそれが裏切られると、急に力つきてしまう人が多かった。自暴自棄になり、食料と交換できる貴重な煙草に吸いつくしてしまう者もいた。

過酷な環境の中で、フランクルは考える。心の支え、つまり生きる目的を持つことが、生き残る唯一の道であると―。

 

※私の考えより、解り易いレビュー2つ

 https://realsound.jp/movie/2016/07/post-2342.html

 https://eigakaita.com/drama/son-of-saul-2015/

 

 

ゾンダーコマンドについて描かれた映画は、今回のサウル以外、まだ未見ですが、とても似ているように思う、こちらも評判が良い。 

「灰の記憶」予告編

 灰の記憶』ウィキ

コメント (4)
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