ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

この花は故郷まで続く…

2019-04-28 23:43:41 | 時は輝いている
とても力を入れて書いた記事が一瞬で、消えてしまい肩を落としています_| ̄|○

快晴。17-7℃

昨夜は寒くて寒くて、きーじ君が湯たんぽ代わりになった。
猫の喉を鳴らす音の平和な事。

日差しは強いのに、とても気温が冷たく感じられる。



見上げた空には、


月がうっすらと残り、

地面には、

レインボーが咲き、




林檎の子供が実り始めている。

今日は500円コンサートに行ってみよう!
練習をし、



うわあ、バイオリンは厳しそうな条件!


時間になった。
この寒暖差に何を着ればいいのか、
昨日のレッスン時の服装に髪を巻いて、顔色が悪いので薄く化粧をした。
胸にはハーキマー水晶のペンダントトップ。

歩いても行ける距離、自転車ならすぐでも駅利用。

チーカマの自販機に感動。

神奈川の逗子行きは憧れだ。小田さんの匂いがする。





乗ろうと思って乗る機会もない、憧れを見送った…。

私は私の目的地に着いた。








うわああああああああ、

お判りだろうか…。
コンサートといえばほぼオバサンの群れ、
だが今日のオッサン率は異常www
連休10日、奥方にゴミ扱いされて集まったのかと妄想。
あくまで妄想であり、クラッシック好きならごめんなさいm(_ _"m)

取り敢えず500円払って、前から3列目、コンマス、コンミスの正面を確保。








そして、荷物を少しおいて、ホールコンサートへ。

楽譜の細かさからしてネ申です!




コースでいうと前菜なのかもしれませんが、凄すぎます!

さぁ、戻ります。

ハープの調弦がこれまた見事、弦4本じゃないものね。



会場は満席、
私はオッサンの群れに囲まれて(前の女性が救い)、加齢臭の中コンサートは始まる_| ̄|○




このコンサートは大曲2つからなり、まず金管楽器が登場し、ファンファーレでコンサートの開幕を告げるという心憎い演出。


◆第一部 交響曲第2番ロ長調
Borodin: Second Symphony - Royal Concertgebouw Orchestra - Concert HD


第1楽章 0:02
第2楽章07:00
第3楽章12:21
第4楽章21:54

アレクサンドル・ボロディン ウィキ。
彼は医者、化学者として優れており、医学の研究と、先進的な女子の教育のための社会活動をした人で、音楽活動は隙間時間だったというのが驚きです!
私は子供のころから交響詩「中央アジアの草原にて」が好きでした。

楽章を数字で略。
※聴きどころ
①第一主題の木管と第二主題のチェロの掛け合いと吸収。第一主題で終わる。
②トライアングル、ハープがエキゾチック
③ハープによる吟遊詩人の再現と独奏ホルン⇒そのまま④へ
④トライアングル、ハープ、太鼓、タンバリン、シンバル等の打楽器が賑やか。第一主題は奇数拍子で第二主題はクラリネットなど木菅。熱狂的。

私のおススメは③です。


◆第2部 交響曲第9番 ホ長調 作品95「新世界より」
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」、Symphony No 9 in E minor, Op 95 From the New World


第1楽章 0:10
第2楽章10:14
第3楽章21:22
第4楽章29:25

アントニン・ドヴォルザーク
鉄オタであり、ビオラ奏者。この曲は全楽章に機関車の描写あり。
それとオーケストラの花形は第一バイオリンになりがちですが、やはりビオラ奏者だったからか、全てのパートに役割を与えているのです。すべてが大活躍しています。
私は去年先生が弾かれた「ロマンティックな小品 (ドヴォルザーク)」が好き。
ハイアワサの歌もこの曲に影響を与えています。

①ホルン=汽笛、2分3秒の管楽器は誰でも知っているフレーズかと。ホルン第一主題⇒弦楽器へ⇒第2主題はフルートとオーボエ、〆がトランペット。
②「遠き山に日は落ちて」で有名すぎ。ハイアワサの歌の影響あり。冒頭と終盤に金管楽器のコラール、チューバは必聴。ここしか使われていない。
③ハイアワサの歌の影響あり。主部と2つのトリオ(民謡風と西洋風)コーダ(①の2つの主題)でなる。ここでのみトライアングル出番。
④統括的なフィナーレ。動き出す動輪、風を切る音、ドラフトの音、シリンダー―の音、蒸気、ホルンとトランペットの第一主題。ただ一度の控えめのシンバル⇐列車がブレーキをかけて連結器をぶつけると解釈、必聴、どんだけ鉄オタwwww
第二主題は、クラリネットとフルート、チェロ主体。「遠き山に日は落ちて」再登場。各章の主要主題が登場、壮大なクライマックスへ。

私のおススメは②より④です!
主題の掛け合いと吸収のされ方が凄いのです!

アンコール
ドヴォルザーク「スラブ舞曲」より No.2 Dovrak Slavonic Dance op.72 No.2 Filarmonica TCBo Hirofumi Yoshida


もうね、目の前でボーイングの技術が解ったのはとても勉強になりました。
その他色々、言葉になりません…。

やはり、今日のオッサン率は異常、あと8日あるぞ、頑張れオッサン達よ、
世の中のオッサン達、ぬれ落ち葉になるなかれ。





それにしても、このオッサンの数。
会話を聞くとボロディン知らないし_| ̄|○
今日はクラッシックだったので、せめて拾ったLINEスタンプで笑いを取ろうとm(_ _"m)






外は晴れていたけど、とても気温が低くて寒かった。
私は電車を待ちながら、今日の気に入ったフレーズを脳内で繰り返していた…。
こういう時、一人で思いっきりコンサートの余韻に浸れるのがいい。





ぼんやりとレールを見ていて気が付いた。
ああ、もうマツバウンランの季節なんだって!

あれは、母を最後の癌研へ連れて行く時だった、、、
「弓(仮名)ちゃん、線路に可愛いお花がびっしりと咲いているのよ」って。
何故、あの時、私は怒っていたのだろう…。
何故、マツバウンランだって、教えてあげなかったのだろう…。
疲れ切ってへとへとだった、孤独だった。



上りのレール側には一本も咲いていなかった。

下りの私の故郷へ、

マツバウンランは、運ばれていくようだった。

だけど、私には、もう帰る故郷はないのだ。
自分ですべて片付けてしまったのだから…。
ここで生きるしかないのだ。
コメント (9)
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