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ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

素敵な三世代楽団

2019-04-21 23:30:26 | 時は輝いている
晴れから曇りへ。21-14℃



美しい春の日を噛みしめた。

今日は待ちに待った、(町内と言ってもいいほどの近さで練習している)某楽団のコンサートの日。
去年は気が付かなかったが、小さな楽団がこの町にも2つあり、他の区にも沢山あった。
活動を拝見したい、自分もいずれどこかの仲間になりたい、という夢を持ちたい。




午前中練習し、早めに会場に到着。







早く着きすぎて、何と楽団の奏者よりも早く着き過ぎて、ウロウロw

久しぶりに分館の図書館に入るが、中央も読み切れないが、
分館さえほとんど読み切れていない、
さらにここは市民のニーズで、小さい場所に現代の流行作家中心のそろえであるので、
どちらかというと、マイナーなものや古典が好きな私は、
流行に後れている事、自分の無知を思い知らされて呆然とする。
つまり母屋である中央図書館のような逃げ場がない、分家は選択肢の幅が狭いのだ。

盆栽展など鑑賞。

ウラシマソウに何か詰めてあるのか?




コンサートの方が気になるが…。










タイツリソウでもいいが(いや、鯛釣れすぎ草)、ブリーティングハートの方が可愛いね!

列に並ぶ。



想像以上に綺麗な舞台。
そして、チェロ以外は椅子がなく、
全員立って弾く、体力が凄いと感じる。
団員は26名、中学生お二人から~83歳まで。
グレーヘアが輝いている。
願わくば、私も83迄弾きたいものである。

コンサートは素晴らしかった、アマであろうとプロであろうと、
時代を生き延びた、淘汰されて生き残っている良質の音楽は、人を幸せにする力があると思う。
私は全ての芸術がそうだと思っている、
だから淘汰され残ったものを学ぶ事だけでも大変で、現在の流行に疎いとも言えます。

せっせと書き込む私。

団長によるトークの説明も、プログラムは全てが良かったです。全部はご紹介できません、書ききれません。
私が是非さわりだけでも聴いてほしいと思うものを貼っておきますね。

<第一部 バロックの作曲家>
・ヴィヴァルディ 合奏協奏曲 RV.157

・エィヴィソン
 スカルラッティのソナタに基づく合奏協奏曲 第2番 ト長調

・パーセル アブデラザール組曲 Z‣570
Abdelazar, or the Moor's Revenge
これは、訳の通りムーア人の復讐、イギリスの作曲家、パーセルによる劇音楽「アブデラザール、もしくはムーア人の復讐」を組曲としたものです。
アブデラザールとは、かつてスペインを支配していたイスラム教徒,ムーア人の王女の名前。
タレガによるギター曲「アルハンブラ宮殿の思い出」で知られるアルハンブラ宮殿を築いたのが、このムーア人。
第2曲のロンドはブリテンの「青少年のための管弦楽入門」の変奏曲の主題として有名。

ムーア人とはイスラム教徒、
スペインにおけるイスラム領土の彼等をイギリスが追い払ってしまうのですが、
その時にムーア人の姫君アブデラザールがとらえられ苦難を強いられます。
そして、面白い事にキリスト教徒側には、追い払ったイスラム文化への強い憧れがあったわけです。アンビバレンス?
しかも、スペインが舞台なのにも関わらず、この曲はイギリス色がムンムン、
9つのイギリスの踊りから成り立っています。
全部が素晴らしいのですが、長いので、ここでは有名なロンドをぜひ。
ダイハツのコマーシャルです。

パーセル アブデラザール組曲 Z 570 第2曲 ロンド


なおバロック時代の音楽界を描いた楽団のおススメ映画は、
「めぐり逢う朝」「カストラート」「王は踊る」だそうです!


<第2部 20世紀の作曲家>
・アンダーソン 舞踏会の美女
※これは私がこのブログで何回も貼っている言語学者のルロイ作です。ボストンポップスオーケストラで大ウケしました。
そしてこの時の日本は戦後の食糧難、その時に、こんな優雅な曲が向こうでは流れていたわけです。
弾くのは難しいとのこと、確かに三拍子w
おススメ映画「パリのアメリカ人」

・ショスタコーヴィッチ ジャズ組曲 ワルツ第2番
※作者は社会主義マンセーのように思われていました。ニヒリズム音楽と言われており、それがロシア崩壊とともに、作者は実は内心それに苦しんでいたことが判明されています。カズオイシグロ「浮世の画家」とおんなじですね。
特筆すべきはこの曲はど演歌、弾いていて楽しいそうです、ま、さわりだけでも聞いてください。
おススメ映画「ロマノフ王朝の最後」

Dmitri Shostakovich - Waltz No. 2


・ブリテン シンプルシンフォニー 1933~34
※ブリテンは映画会社の社員。映像の世界と切り離せません。さてここでのシンプルの意、研鑚と自慢のイギリス特有の皮肉があるそうな。
粗末と見下したり、さらっとスマートにととるか、いずれにせよアマには力が入り過ぎて演奏しずらいらしい。

B.Britten"Simple Symphony"ブリテン「シンプル・シンフォニー全楽章」

※さて、ここの第4楽章あたりは1985~95に放送された「テレビドラマ シャーロックホームズの冒険」の音楽を手掛けたパトリック・ゴワーズに影響を与えています。
全部とは言いません、14分23秒の第4楽章と、下のホームズを聞き比べてくださいね。

※ご参考までに、
シャーロック・ホームズの冒険 BGM集 "Sherlock Holmes:The TV series"


アンコールはリロイ・アンダーソン「シンコペーション・クロック」
弦楽アンサンブルを初めてだという周りの方も「来て良かった」と溜息が。

音楽は人を幸せにする力がある、再認識しました。


みゃー大工、脚だけ近影www

木々が裸だった丘には、新緑が萌え出ています。




自分は学生の時に「大人になったらパールをつけて舞台に」と思ったのだった、
あれは群◎大とのジョイントコンサートの夏だった…。
(いまだに栃木との区別がつかない)
ふと、遥か遠い夏を思い出しました。
その足で、向かいの大型店で、無くしてもいい超軽いコットンパールを買い求めました。
瞳の大きさの並みの、真珠の耳飾りの少女並みにデカいやつを。
衣装は去年のでいい。



夢は思ったら、実現せねば。
いつの間にか、時は砂時計の砂のように、さらさらと指の間から零れ落ちてしまい、
しかも、砂時計のように戻ることはない、
死ぬまでにやりたいことリスト、そういうのを作ると、
かえって前向きで良いのかもしれません。

勿論、何もしなくても良いのです、
人の価値観はそれぞれ、不平不満を言わず、充足した人生を送るのが何よりなのです。
コメント (2)
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