魅惑のブルーベリー

新規就農奮闘記。非農家から、ブルーベリー観光農園設立までの様子。野菜や果樹の栽培風景、愛犬コーギーとの楽しい毎日など。

アーミッシュ(Amish)の人々の生活(アメリカ)

2005-08-24 22:36:33 | Weblog
アメリカのペンシルベニア州のランカスター辺りに住んでいるアーミッシュ(Amish)の人達をご存知ですか?

 以前、この人達の暮らしぶりを紹介した写真集を見たことがありましたが、アーリーアメリカンの【大草原の小さな家】を彷彿とさせる、大変個性的でかつ魅力的なものでした。 
 アメリカの現代社会の中で、彼らは俗世間と隔絶し、キリスト教の厳しい戒律の中で、電気、水道、TV、自動車などの全く無い生活を送っているのです(ドイツ系移民のようです)。
 また、彼らは、従順、謙虚、質素を生き方の基本とした、質素な黒い服を纏い、農的生活を送っています。

しかし、このような厳しい戒律の生活の中でも、アーミッシュの人達の作った、無農薬野采、手作り家具、そして素朴で美味しい料理、パイ、ジャムなどは、人々に大きなインパクトを与えます。
 素朴なアップルパイやタルトの中でさえも、圧倒的な存在感があり、時間の流れ/日々の生活文化を感じるのです。それらの中に、彼らの心:【信仰は人に見せたり語ったりせず、自己を捨て去り、謙虚に/勤勉に、周囲の人々に役立つように・・・。】が現われているようです。 

 ・本当の豊かさとは、何か?・自己のアイデンティティーとは何か? 
 ・生きる(生活する)とは?・・・

  現代の価値観と対極にある彼ら生き方が、我々に問いかけているようです。
 
 ◎”Insider Page4” アーミッシュコミュニティを参照ください。
   http://www.jaha.com/insider/i3.htmlい



ティフブルーの巨大果発見

2005-08-24 21:06:07 | Weblog
ラビットアイ系ティフブルーの収穫も盛りですが、我が農園のブルーベリーは、まだ3年目。幼木なのでほとんどの花や実は取ってしまいました。
 しかし、中には取りきれずに残っているものがありますが、その中で通常の果実の2倍近く、ありそうな巨大な実をみつけました。
 摘花(果)による偶然の効果だと思いますが、ティフブルーが、こんなに大きくなるとは思いませんでした。
直径2.1cm、重量3.1gスパルタン並の大きさです。糖度は不明ですが、かなり甘いです。この位の巨大果が、いつも取れると最高なんですが・・・!

農園脇の池にカワセミ出現!!

2005-08-22 22:22:24 | 自然
朝、草取りしていたら、カワセミ発見!!

農園の脇に灌漑用に、穴を掘って水を溜めています。何と、池の上の枝先にカワセミが止まって魚?ザリガニ?を取って食べていました。すぐ家からカメラを取って戻って来ましたが、・・・残念もういませんでした。

 何度か近所の小川でカワセミが飛ぶ姿を目撃していましたが、こんなにすぐ傍で見たのは、初めてでした。近くの土手に巣があるようです。何度みても奇麗で愛らしい鳥です。当地はまだ自然が一杯残っていて、カモ、モズ、キジ、白サギ、オナガ、ヒバリ・・・等、普通に見られます。また農作業していても、アオオサムシやケラ、ヤマカガシ、ノネズミ、カブトムシ等、多様な生物が身近に見られ興味は尽きません。


7~8年前に、子供を連れてカブトムシ取りに行き13匹/日取ったのが、最高記録でした。”昔は、デカイ-クワガタが取れた”と近所のお爺さんが話していましたが、もしかしてオオクワ?ヒラタは数年前に捕獲実績があります。この辺はミヤマは居ないようです、ノコギリは良くみかけましたが、最近かなり少なくなりました。

 昨日クマゼミが埼玉県蕨市で多数発見されて話題になっているようですが、当地では、まだ見て(聞いて)いません。地球温暖化による暖地系生物の北上が急速に進んでいるのでしょうか?
 
でもカワセミは、是非写真とりたいなあー!!好ご期待下さい。


硫安の施肥で濃度障害発生か?

2005-08-20 22:31:37 | Weblog
10日くらい前、ブルーベリーに硫安を施肥しました。
施肥量は、地植え:約40g、9号鉢:約20g程度。しかし、鉢栽培のハイブッッシュに葉の周辺に枯れこみが発生し(写真)、落葉も発生しました。驚いて、すぐ鉢からぬいて川の水にしばらく漬け込み、肥料分の水洗を行い植え替えしました。

今は、落葉した基部から、針葉が発生し、だいぶ回復してきました。最近、気温がかなり高かったのと、1週間前に養液の葉面散布したため、窒素過多による肥料濃度障害発生が原因と思われます。

 硫安は安価ですが、今回のようなケースが発生し易く、使用には十分な注意が必要です。化成肥料(8:8:8、10:10:10等)による施肥が、安全と思われます。

アーティチョーク:Green Globe

2005-08-20 00:10:06 | Weblog
我が農園のアーティチョーク(Green Globe種)です。
撮影は7月でしたので、今は花は終わりました。アザミのおばけみたいな花ですが、ブルー~パープルが非常に奇麗でみごとです。

 最初、この花の蕾が食べられとは、思いもよりませんでした。日本では、余り馴染みがありませんが欧米では、良く食されているようです。オーストラリア:メルボルンに旅行した時も、向こうの畑に良く植ええられていました。

我が家の食べ方は、まず薄い塩水で茹でて冷ましたます。そのあと、ガクを一枚ずつ剥がしながら、ガクの下の部分を歯でしごいて食べます。一通り食べ終わったら、花のツンツンした部分を全て取り除き、蕾の中心部分だけを食べます。サツマイモやサトイモに似た食感です。お好みでソースを漬けて食べてもグーです。

身の丈2M近くになりますので、広いスペース必要で、2年目で収穫出来るようになります。耐寒性多年草です。


クランベリー コロコロした実が可愛い!!

2005-08-17 00:50:14 | Weblog
 早春、カタクリの花に似た可憐なピンク色の花を咲かせたクランベリー、最近、可愛いコロコロした実が大きくなってきました。

これから、秋になり寒くなってくるとどんどん赤く色づいてきます。クランベリーの赤い実は、アメリカの感謝祭とクリスマスのデコレーションをイメージさせます。

春先、長い枝(草)先をピートモスに挿し木したら、簡単に根付いてくれました。これからどんどん増やして、畑一面に熟す赤い実を見てみたいと思っています。

 原産地アメリカ北東部では、収穫時期になると広大なクランベリー畑に水を張り、耕耘機で攪拌して浮き上がってきたクランベリーを一機に吸い取って収穫します。さすが、合理的なアメリカ人らしいやり方ですが、私的には、もう少し牧歌的な方法で収穫したいなあ~と思います。

*クランベリー
 ・主要産地:アメリカ北東部、カナダ
 ・栽培:アメリカインディアンから?
 ・近似種:ツルコケモモ
 ・用途:ソース、ジャム、ジュース、ゼリーなど(生食は不適)
 ・名前のいわれ:花冠が首の長い鶴(crane)に似ているところからcran-berry。
 ・植付け:4月下旬~5月
 ・適地:北海道のような寒冷地(でも埼玉でも育ちます)。アルカリ土は不可。
 ・病害虫:特になし




ブルーベリー園訪問(ブルーベリーフィールズ紀伊国屋) in滋賀

2005-08-15 16:47:49 | Weblog
 
☆滋賀県の【ブルーベリーフィールズ紀伊国屋】さんを訪問しました。感激!!

7月初旬、日本ブルーベリー研究会主催の「ブルーベリーin東京」に参加した際、現地見学バスで偶然、家内の隣合わせになった方が、紀伊国屋オーナー岩田康子さんのご子息でした。

 岩田康子さんは【ブルーベリー畑から】の著者であり、私達がブルーベリーを本格的に始めるきっかけになった憧れの人です。

 これは、すごい確立での出会いです。超偶然!!(必然か?)、これも何かのご縁と思い、思い切って紀伊国屋さんの農園&レストランを訪問する事にしました。

 埼玉県から車(中央道)で約6~7時間。愛犬ベリーと一緒に(家内も一緒でした)京都嵐山の近くのペットも泊まれるホテル【K-YARD】さんに一泊。翌日、滋賀県大津市にある紀伊国屋さんへ、向けて出発。農園&レストランがある場所は、琵琶湖を見下ろす小高い山の中腹?にありました。

 レストランに到着すると、又も偶然ご子息さんとお逢いしました。東京でのお礼を申し上げハーブ園を拝見しながら、ランチの時間をまっていました。沢山のゲストが訪れ、予約で一杯の様子です。レストランは本の写真と比べると時間の流れを感じさせますが、その分自然と調和した佇まいを感じさせます。上流から流れてくる沢の水が大変冷たく、奇麗でした。

 眼下にブルーベリー園、遠方に琵琶湖が見える窓辺の席に着き、まずブルーベリーリキュール&ジュースを一杯ずつ頂きました。暑い夏の日差しに火照った体を、静かに冷ましてくれます。ランチはコースメニュー(写真)を頂きました。お料理は有機野菜がふんだんに使われ、どれも彩りを兼ねハーブが添えられています。フランス料理特有のこってり感は無く、爽やかで体に優しい味です。

 そして・・・、私達のテーブルに何とあの岩田康子さんが来て頂いたのです!感動!!思った通り素適で優しい方でした。こんなにも女性らしい方が、良くぞお一人で農園&レストランをここまで育て上げてこられたものだと又々感動!きっと芯の強さも持ち合わせていらっしゃるのでしょう。

 美味しく、楽しく、優しい時間を頂きました。本当に来て良かった!感謝!!

 

ブルーベリーは、LOHAS的か?

2005-08-14 01:11:54 | Weblog
ロハスとは、1998年ポール・レイとシェリー・アンダーソン(米国)が提唱した概念。LOHAS(Lifestyle of Helth and Sustinability):健康と環境に配慮したライフスタイルの総称です。

 米国のセレブを中心にヨガ、ハーブ、エコツーリズム、健康的食生活 等の志向/実践から始まり、ヨーロッパやアジアにも普及し始めています。
 
 最近、日本でも健康食ブームから、地元産有機栽培野菜や雑穀(アワ、キビ、ダイズ等)などの伝統的な食生活が再評価されてきています。この流れは、日本人の体内DNAが、外来のファーストフード的食生活から、日本古来の食文化の再生を促している様に思えます(大袈裟?)。つまり体が、欲しているのです。

 ロハス的生活を実践している人々(LOHAS層)は、比較的高収入の人達が多いです。野菜や穀物などの栽培履歴が安心で美味しく、健康的生活維持に欠かせなければ、多少高くても、購入意欲は高いようです。
 ブルーベリーは、健康/機能性食品として広く認知されており、無農薬/有機栽培可能です。有機JAS認証取得や、トレサビリティ明記も比較的容易だと思います。里山の自然景観を保全した植栽も行われています。こられの点から、ブルーベリーは、LOHAS的な果樹ではないでしょうか?
 (ただし、ブルーベリー栽培に欠かせないピートモスの大量採取は、採取地域の環境保全の点で問題があるようです。栽培技術改良の余地があるものと思われます。)
 
これから、益々多くの人々が、健康や環境を大切にしたライフスタイルを重視すれようになれば、【農業】の時代がやってくる!!と確信します。





薬剤防除について

2005-08-10 23:54:46 | 栽培
ブルーベリーは、ほとんどの場合、無農薬栽培が可能です。また、消費者に安心して生食して頂くためにも、除草剤や農薬の使用は、極力避けたいものです。

 農薬取締法の規定によりブルーベリーに適用の無い農薬は使うことが出来ません。現在ブルーベリーに登録されている農薬は有りませんが、「果樹類」、「ベリー類」で登録されている農薬を使用できます。
 
例えば、イラガ等の毛虫類にはBT水和剤が有用です。


    農薬名     希釈倍数     使用時期    使用回数   適用害虫
・トアロー水和剤CT 500~1000倍  発生~収穫前日まで  4回まで  ハマキ虫類

・デルフィン顆粒   1000倍     発生~収穫前日まで  4回まで  ハマキ虫類


平成15年3月10日 農薬取締法が大幅に改正されました。
 (ポイント)
①農家、非農家を問わず、農薬を使う人すべてが対象です。

②ラベルに記載の私用基準を厳守すること。

③無登録農薬の使用は、絶対不可です。

④罰則が強化されました。
  ・輸入/販売違反→3年以下の懲役又は100万円以下の罰金(法人は1億円)

  ・使用違反→3年以下の懲役又は100万円以下の罰金

詳細は、埼玉県 農林部 農産物安全課 農薬・植物防疫担当 にお問い合わせ下さい。

http://www.pref.saitama.jp/AO6/BCOO/anzen-top.html





ブルーベリー研修 in 川場村

2005-08-10 00:06:02 | Weblog
群馬県 川場村へブルーベリーの研修に行ってまいりました。

川場村は、2001年に日本ブルーベリー協会主催の全国大会会場になったところです。
また、群馬県は、農業総合試験場育成の、日本初の品種登録(おおつぶ星、あまつぶ星、はやばや星)されたところです。そのため、栽培種は、ほとんどハイブッシュ(上記3種のほか、ブルーレイ、ブルークロップ、バークレイなど)が中心でした。

 訪問した”宮田果樹園”さんは、川場村の中でブブーベリー産業を育成してきた中心的存在で、3ha:1万本規模の大農園です。栽培地は、起伏のある山林を切り開いた場所が多く、驚いたのは、土壌は赤土で穴を掘ってそのまま植えてあるとのこと(PHは4.5程度、ピートモス不使用)。
 ”田園プラザかわば”内のブルーベリー公園を無料開放し都内(世田谷等)からの集客に努め、生食での消費者教育と上記3品種によるブランド化戦略が成功しています。高島屋:千疋屋での販売も行われているとのこと。

 「川場村で売るのは、ブルーベリーだけではありません。川場ファンを作るため、1.満足(美味しさ)2.空間(景観)3.心(癒し)も売っています!!」
 この言葉が、非常に印象的でした。
園主さんのオープンハート/マインドに人間力の大きさを感じました。(by ヒロ)