可愛い可愛い ∞
ヨーちゃん♪
昨日、私がゴミを捨てに行こうと 門を開けたところ、ヨーちゃんが近付いて来ました。
おはよう♪」
「 ニャ♪」
ヨーちゃんは、私の足にちょっと擦り寄ってから、お家の門へ…。
パトロールエリアである駐車場に行くのでしょう。
「 中に入ってていいよ。」 と声を掛けて、私は ゴミを捨てに行きました。
そして帰ってくると…?
ヨーちゃんは、門の所で座り込んで 覗き込んでいます。
何してるの?」
「 ニャ…。」
ヨーちゃんたら、私を待っていたのかしら?
愛おしさがこみ上げて、撫で撫で…。
「 ニャ~♪」
ふふふ、嬉しそうです。私も嬉しい♪
しばらく触れ合った後、ヨーちゃんは 再び門の中を覗き込みました。
右の通路を行けば、ヨーちゃんの憩いの場である駐車場なのですけれども…。
ヨーちゃんは、何かの気配を探る様に、お鼻をヒクヒク、おヒゲをピーン、お耳をピクピクさせて、ジッと覗き込んでいます。
通路は こんな感じ。
この先に何が?
駐車場に
誰かいるの?」
「 ニャ…。」
お家の駐車場は、元々 ヨーちゃんの憩いの場だというのに、近頃は 縞田チャー坊やトラ吉が 我が物顔にのさばりつつあります。
二人(猫)とも、お家の庭や駐車場を 自由に闊歩しているのです。
私に 断りもなく…。
喧嘩の嫌いな おとなしく穏やかなヨーちゃんの心の平和のために、私が立ち上がらなくては!
偵察してくるから、
待っててね。」
「 ニャ。」
私は、足音を忍ばせて 駐車場へ向かいました。
ちょっと見渡したところ、他の猫の姿はありません。
「 駐車場、よ~し!」
車の下も 確認…。
オートバイの下も 中も 確認…。
下庭へ続く階段も 確認…。
私は 戻って、ヨーちゃんに報告しました。
「 誰もいなかったよ。」
それを聞いたヨーちゃんは、そろりそろりと 駐車場へ近付いてゆきました。
私は その後を追いました。
万が一、他の猫に遭遇した場合には、ヨーちゃんに代わって対決(?)するつもりです。
駐車場に足を踏み入れたヨーちゃんは、さらに警戒を強めながら、一歩一歩進んでゆきます。
他の猫の臭いがする様ですけれども、姿はありません。
駐車場をぐるりと一回りして 安心したヨーちゃんは、さらに階段の方へ…。
ちょっと ビクビク…。
それまで以上に 五感を研ぎ澄まして 気配を窺うと、ヨーちゃんは意を決して 下庭のパトロールへと歩いてゆきました。
その姿を見送った私は、心に誓いました。
「 ヨーちゃん、安心してね。ヨーちゃんのテリトリーは、私が守るから!」
…たぶん、チャー坊もトラ吉も、私なんか相手にしてないでしょうけれども…ね…。