あなろぐちっく

mintonのスナップと気まぐれつぶやきブログ。コメントは古い日記でもお気軽に。写真の無断利用は厳禁。

昨夜の夢

2015年01月18日 01時39分42秒 | Finepix X100
明け方不思議な夢を見た。

僕にとってはいつもの場所。
僕の夢の中に何十回も、もしかしたら何百回も登場している景色。
でもそんな景色を現実の世界では知らない。

温い風が窓から入ってくる古臭い乗合バスに乗っていた。
バスはほどほどに混んでいて、僕の前の席には若い母と女の子が座って話を聞くでもなく聞いていた。
町中の混雑でバスは停まった。

窓の外で雰囲気の似た若い母が子供を抱いていた。
その母の近くの人が親しげに話しかけた名前が、バスの中の女の子の名前だった。

あ、ここは30年後なんだ・・・

バスを途中下車した。

景色が変わった道を30年前の記憶を頼りに街を歩いた。

洒落た街並みはなく、朽ちかけた街と、人通りの少ない都会と田舎が混じり合っていた。

この街は数十年前は雑木林で、見下ろすと川が流れている穏やかなところ。
少しずつ道ができて雑木林は造成されて住宅地の態をなしてきた。
その街が30年を経るとこんなに荒廃してしまったのかとショックを受けた。
時間を歪めないためにただただ自分と自分の30年後に関わらないようにこの世界から出たい。
俯いて焦りながら考えて速足に歩いた。

どうしたらいいんだろうか。

がっと目を見開いたら、明け始めた朝の気配のある寝室の天井がそこにあり、窓の外で新聞配達のバイクの音がわずかに聞こえた。

fujifilm finepix x100
久しぶりに日中が7度ほどまで上がり日光と雨で緩んだ田んぼ。久しぶりの撮影。


元旦から久しぶりに書いたブログがこんな夢の話でした。



nontanさんのブログに紹介されていたジネットヌブーが演奏するラヴェルのツィガーヌ を聴きたくて彼女のスタジオ録音全集を購入した。
僕はラヴェルは弦楽四重奏はとても好きだけど、ツィガーヌ、夜のガスパールなどどうにも性に合わず、買ったはいいもののあまり聴かない傾向がある。
なんというかラヴェルがというよりベルリオーズやラヴェルやドビュッシーなどフランスの作曲家の点描画のような音使いが理解できるほどの高尚さがない。

ツィガーヌは4枚目の1曲目。納得の演奏だった。ダメなはずのこの曲をずっと最後まで聴いた。
聴き終わって1枚目から通して聴いた。
この1枚目が特にお気に入りだ。
これは車の中のHDDに録音してほぼ毎日聴き続けている。ひさりぶりのヘビーローテーションだ。
曲目は以下の通り。

1. クライスラー:バッハの様式によるグラーヴェ ハ短調
2. スーク:4つの小品 op.17~第3曲「ウン・ポコ・トリステ」
3. スーク:4つの小品 op.17~第2曲「アパッショナータ」
4. ショパン/ロディオノフ編:夜想曲第20番嬰ハ短調(遺作)
5. グルック:『オルフェオとエウリディーチェ』~メロディー
6. パラディス/ドゥシキン編:シチリア舞曲
7. R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調 op.18
8. タルティーニ/クライスラー編:コレッリの主題による変奏曲
特にクライスラー、スーク、ショパンが好きだ。
1948年30歳で事故死した彼女の19歳での演奏。吸い込まれてしまいそうな演奏。

ジャンル違いだけどサークルゲームのバフィーセントメリーに通ずるような強目のビブラートと情熱が混じり合ったような強い音だ。


追伸
フランスの音楽ということでは、これもnontanさんご推薦のサンソンフランソワのドビュッシーで目の前の霧が晴れたような気分だった。
これは22枚組のBOXなので聴くのに時間がかかりそう。

忘れた頃にここに書きます。
コメント (20)
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