あなろぐちっく

mintonのスナップと気まぐれつぶやきブログ。コメントは古い日記でもお気軽に。写真の無断利用は厳禁。

1Q84

2009年07月02日 17時11分44秒 | HEXANON35mmF2 1st
最近話題の村上春樹の1Q84を読んだ。

少し読んでは呼吸を整えるように少し休み、それでも本を閉じることもできずに読み続けた。
深夜の帰宅後に読み始めるので、3時くらいまで読んでいた。

ストーリーを明かせないので、申し訳ないが・・・

少し休むのは読みにくいのではなく自分の琴線に触れるところが多いためで、汚泥から湧き上がる気泡みたいに、ぽつぽつと浮かび上がる過去を泥の中に戻すのに時間を要してしまうからだ。
それは郷愁であったり後悔であったりもする。
いろんなものを見て年をとってしまったと、本を閉じながらため息をつく。

最初の主人公が利用する場所は僕の東京での生活圏で、作者がそう思ったであろう場所でそれを見上げて思った。
教職をしながら物書きをしていた自分。知人の極一部だが、強烈な資産家で口に出せないような陰湿なDVをする側とされる側。歪んだ精神、人間関係。自殺。音楽。宗教。

東京という場所にいると、いろいろなものに出会う。

もし自分がこの田舎町で育ち田舎だけで生活をしていたら、この小説はこんなにも自分に重いものではなかっただろうけれど、これはまるでノンフィクションのように自分に刺さった。

R-D1 + HEXANON 35mm F2
先週の下北沢。
庶民的な街だ。100円のシュシュをあれがいいこれがいいと悩む人のほうが、エルメスのタオルしか使わない人よりもずっと好きだ。
コメント (6)
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