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『一度も撃ってません』

2020年07月14日 | 映画(あ行)
『一度も撃ってません』
監督:阪本順治
出演:石橋蓮司,大楠道代,岸部一徳,桃井かおり,佐藤浩市,豊川悦司,
   江口洋介,妻夫木聡,新崎人生,井上真央,渋川清彦,小野武彦他
 
土曜日は晩ごはんに行くお店に合わせて動線よくと思っているのに、
上手い具合にはハシゴできないもんです。
この日の晩は夙川で食事の予定だったから、
西宮で映画を4本ハシゴできたら最善、でも無理。
動線としてはまるで駄目だけど、致し方なくなんばで4本ハシゴ。
 
その1本目はTOHOシネマズなんばにて本作を。
350ぐらい貯まっているポイントは、何も割引のない日に使いたい。
これもその次の1本も無料鑑賞。
 
1年に1度くらいのペースで新作を撮り続けている阪本順治監督。
前作の『半世界』(2018)とは打って変わってコメディ。
阪本組と言ってもよさそうなキャストで、観客の年齢層はかなり高い。
 
74歳の作家・市川進(石橋蓮司)は、数冊出した後は鳴かず飛ばずだが、
甲斐性のある妻・弥生(大楠道代)のおかげで生活には苦労していない。
 
市川が書き続けているのは、リアリティにこだわったハードボイルド
昔なじみの石田和行(岸部一徳)から密かに殺しの依頼を受けては、
自分が伝説のヒットマンのふりをして本物のヒットマン・今西友也(妻夫木聡)に仕事を回す。
そして今西から殺しの詳細を聴き、それを小説にしているのだ。
 
ところがある日、ヤクザがその伝説のヒットマンを狙っていると知る。
いまさら自分はふりをしているだけだと告げて回るわけにもいかず、
今西に助けを求めたところ、目下恋愛中の今西から今は殺しは無理だと言われ……。
 
おっちゃんらが真面目に歯の浮きそうな台詞を言います。
同年代のオッサンオバハンなら苦笑いもできましょうが、
若い人が観に行っても面白くないと思われ、高齢者にのみオススメ。
 
市川を担当する編集長に佐藤浩市、その部下の若き編集者に寛一郎
この親子共演を今まで見たことってあったかなぁ。
ふたり並ぶとやっぱり顔が似ています。
また、同じシーンに出番はないけれど、ヤクザの組長に柄本明、ヤクの売人に柄本佑という、
こちらはすでに幾度となく見かけている親子共演も。
 
ヤクザお抱えのヒットマン役、豊川悦司がワラける。
組員に渋川清彦というキャストが個人的に嬉しい。結構好きなもんで。
バーのオーナー・ポパイ役の人はどう見ても元プロレスラーだなと思ったらやはりそう。
新崎人生というのですね。WWF(現WWE)でも活躍した人とのこと。へ〜っ。
 
夫の浮気を疑う弥生が、夫の友人・玉淀ひかる(桃井かおり)を見つけ、
最初は詰め寄ったものの、意気投合して飲むシーンが好きでした。
 
まぁ、なんだかんだで楽しかったかな。
クサイ台詞をこうして真顔で言ってのけるオッサン俳優たち、いいかもしれない。

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