ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

語り部 ジャン・ピエール

2008-07-17 09:50:32 | カメレオン
カメレオンのことをコンゴの人も、カメレオン、って言ってるけど、絶対コンゴの言葉ではないよな~と思ったので、運転手のジャン・ピエールに聞いてみることにしました。


これがJ・ピエール。笑顔がかわいいでしょ?

ちなみに彼はバ・コンゴ州出身で、この地方の言葉はキコンゴ語。キンシャサ周辺で話されているのは、このキコンゴ語をベースにし他の言葉をあわせて作られたという、公用語でもあるリンガラ語で、もちろん彼は両方とも話すしフランス語もできる。あと英語と日本語も少し。私よりずっと語学に堪能でいらっしゃる・・・ご立派。

ちょっとそれたけど、とにかくキコンゴ、リンガラでなんというのか聞いたらJ・ピエール、うれしそうに教えてくれました。

リンガラ語では、ムシカ・シカ、、または、タンブラ・マレンブ
キコンゴ語では、リュングウェニア(正しいカタカナ表記は不可能(゜ー゜;)

最後のヤツは何回私が復唱してもうまく発音できないので、後で紙に書いてくれた。だいたいどれも、”ゆっくり歩く”という意味らしい。


我が家に来た翌日、警戒して枝に隠れながらゆっくり歩くレオ



隠れずに早めに歩くとき(脱走するときとか(;´Д`))はこの模様にかわる


そして運転しながらうれしそうに、例の”カメレオンとサル”の話を語り始めた。時たま身振りも入る熱演。フランス語に訳しながら上手に盛り上げてくれる。(相槌をうちながら、運転に気をつけてね~と祈る私。)
さらに”アンティロップと蛇”や”金持ちの年寄りと結婚した若い女の話”も語ってくれた。

これらはずっと語り部によって語り継がれ、現在では初等教育の本にも載っている有名な話らしい。どれも教訓を含んでいて、カメレオンの話の場合は、”人の嫌がることをすれば必ずしっぺ返しがくる”、という教訓だそう。情けは人のためならず、の逆バージョン?己の欲せざるところ人に施すことなかれ、というところかな。

ま、どれも日本人にも納得のいく教訓だった。少なくともフランスの初等教育の本に載っていた教訓よりは、ずっと・・・。

それはともかく、こういうわけでレオ君の正式名称は

レオナルド・デカメレオン・タンブラ・マレンブ・ド・ミンミン

と決めました。
本当はキコンゴ語なんかも全部いれたかったけれど、寿限無にならない程度でとめておきましょう。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
カメレオン (まんみ)
2008-07-17 22:11:53
いつもブログみて思うんだけど、いいなーー!カメレオン!かわいいなーレオ君・・まんみがレオ君を飼っていたら毎日ながめてると思う。
返信する
そうなの~。 (しろみ)
2008-07-18 04:21:04
レオ君てば、とってもカワイイの~
でもカメレオンはじっと見られるのが苦手なので、私はカーテンの陰からそっと見つめています
苦しい片思い・・・。
返信する