2017年8月12日(土)
昨日、新聞を見て気がついた。
「アラーキーの写真展が9月2日までだ」
彼の写真を理解する事はできないが、何かひかれるものがある。
予定がないので、新宿まで行くことにした。
オペラシティーで開催されている。
彼も北斎を意識している。
だから「写狂老人A」なのである。
今回の作品「空百景」は「富嶽百景」への敬意であるそうだ。
また「花百景」は伊藤若冲の「花百図」に触発されているそうだ。
この花百景を見て、彼の技術の高さを感じた。
いつも見ている彼の写真は技術より芸術を感じていたので、少し驚き。
「遊園の女」の1枚。
左は端に見えるのは私も持っている図録。
今回のメインは「大光画」で1枚が140×100cmの白黒プリントが50枚
そこに写っているのは「人妻エロス」週間大衆の人気シリーズである。
30代から70代までの人妻の裸体が映し出されている
この作品からも彼の才能を感じた。
作品を見ずに想像したら気持ち悪いかもしれない。
しかし、白黒の写真に中の裸体は、それぞれの人の歴史を語っていた。
エロスと言うのではなくて、人の生きざま。
笑顔で笑っている顔は可愛くて美しい。
それを引き出しているのは彼の才能だろう。
「遊園の女」は人妻エロスでピンときた女性にもう一度モデルをお願いしたらしい。
白黒と変わって、美しい色遣い。
「切実」は面白い発想。
写真を半分に切って、別の写真とつなげる。
壁いっぱいに貼られた写真には、意味があるようなないような感じ。
この写真を着る行為は「写真は切なく、真実を切る」という意味があるらしい。
今回のポスター写真。
これも、タイマー使って自分で撮影したそうだ。
この後ろ姿が好きだ。
エロいおやじだと思っていた彼の別の1面を見た感じ。
写真を語らせる技術が素晴らしい
帰りはロマンスカーで帰宅。
展望車を取ることができた。
富士山は雲の中だったが、頂上からの夕焼けはきっと綺麗だっただろう。
さて、明日は何しよう。