箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

習慣のちがい

2019年01月09日 10時08分18秒 | 教育・子育てあれこれ




わたしの妻は、愛媛県の出身で、結婚するまではずっと愛媛県で生まれ、生活していました。

一方、わたしは大阪で生まれ、大阪で育ちました。

そこで、まず当初は言葉の違いに、わたしは遭遇しました。

お菓子が「やむ」ってわかりますか?

わたしには、わかりませんでした。

聞くと、お菓子が「しっける」(=湿る)という意味だと、わかりました。

また、私がお葬式から帰ってくると、塩をわたしの服にかけました。

「わあ、何をするんや⁈」

聞くと、いわゆる清めの塩(これについては、いまはその是非についてさまざまな意見があります)は、足もとに撒き、脚で踏むのではなく、愛媛では全身にかけるのだと、初めて知りました。

これらは、ほんの一例です。国内でも、言葉や習慣は、これほど違うのです。

ふるさとの数だけ習慣のちがいがあるといってもいいでしょう。

まして、外国人と接する場合には、もっと文化や習慣のちがいがあります。

労働力不足を補うため、外国人を雇うことがいま話題になっています。

私たちは、当然のことながら、文化や習慣のちがいに出会うことになるのは必至です。

ですから、それぞれの人の習慣は、自分の習慣とは異なることをまず理解したいところです。

これからの社会で生きる三中の子には、ちがう習慣や文化を柔軟に受け入れるようになり、共に生きていく社会づくりにかかわる人になってほしいのです。

習慣を知ることは、相手を知ることです。