多くの大学では、新型コロナウイルス感染防止のため、オンライン講義を導入しています。
そのなかには、今年度の前期はずっとオンライン講義になる大学もあると聞き及びます。
テレビ番組でも対談や討論をオンラインでやるのが定着してきました。
しかし、みていて感じるのは、オンラインの会話では、「あー、うん」の呼吸が難しいということです。
コメンテーターが発言するタイミングがうまく合わず、ギクシャクする場面を何度かみました。
考えてみれば、私たちは平素、面と向き合って対話するとき、視覚や聴覚を駆使して、絶妙の間合いで言葉を発しているのです。
その点で、オンライン対話は少々難しいのですが、これも続けていくといずれは話し手が慣れてくるのかもしれません。
大学生はもっと早く慣れていくかもしれません。また、タブレットやパソコンを使いこなし、zoomの機能を使いこなしていくでしょう。
わたしはいまの中学生をみていて思うのは、ICT機器への適応面や順応面での早さは高い力をもっていることです。
このままいけば、大学では、学生の方から、「オンラインで十分です」という声も出てくるかもしれません。
「いや、実際に会って話さないと、人は理解しあえない」と言うのは、私を含めた年配者だけになるのかもしれないと思ったりします。
大学生の就活での面接も、今年はオンライン面接だと聞きます。
しかし、こと教員を目指す人の採用はオンライン面接では、その適性や資質を評価できないと、私は考えています。
「教育は人なり」というように、児童生徒は教師の人格をもって成長していくのです。
どんなに時代が変わり、科学技術が発達しても、児童生徒を豊かに育て、能力を引き出し伸ばしていけるかどうかは、教師という人間次第です。
少なくとも、その学校教育の場面では、教師と児童生徒の濃い人間関係が織り成されていくのであり、オンラインではなし得ない作用に期待したいと思います。
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