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箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

4.1生まれの学年は?

2025年04月09日 05時59分00秒 | 教育・子育てあれこれ


意外と知られていませんが、学校教育法で日本の学校では、4月2日から翌年の4月1日までに生まれた子どもが同じ学年になるという定めがあります。


したがって誕生日が4月1日の子は、その学年の中ではいちばん「年下」となります。


これが、ある程度大きくなってからなら、差はあまりありませんが、少なくとも小学校中学年ぐらいまでは、ほぼまる1年の開きはかなり大きなものです。


この年齢の1年の成長の差は大きいです。集団行動ができずに、みんなと同じ行動ができないことがあります。


しかし、親や教師はどの子も同じ学年として、その子をみます。


「なんでみんなと同じにできないの」と親や教師から言われがちになります。


でも、その子にすればできないものはできないのです。


体格ではクラスでいちばん小さい。

一生懸命に走っても、いつもビリになる。

身辺整理についても、ほかの子と同じように片づけができない。


ですから、大人からの「なんでみんなと同じにできないの」は、その子にはこたえます。


場合によっては、自己肯定感が下がってしまい、「どうせわたしなんか・・・」と自信をなくし、意欲が下がってしまうこともあります。


大人は、子どもが小さいときの1年の成長の開きはかなり大きいことを意識して、子育てや教育に、あたるべきでしょう。