箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

学校での女性教員の存在

2022年07月23日 09時57分00秒 | 教育・子育てあれこれ
学校教育の分野で言えば、小学校では男性の教員よりも女性の教員が多く働いています。

中学校では、女性教員の割合は下がりますが、小中で見ると、学校は他の職種と比べて、女性が活躍できる職場であると言えます。

さて、一般企業では、仕事をする上で、男性ばかりの職場より、女性と男性で組まれたチームの方が仕事の効率が高いというデータがあります。

2016年に国内で出願・公開された特許のうち、男性だけで考え出した特許と男女の混成チームが考え出した特許の方が、経済価値が高いという結果が出ています。

売り手が売れるものをつくろうとすれば買い手のことを考えなければなりません。

男性だけで発想するよりも、男性と女性がいっしょに考え出す方が、よいものが生まれるということです。

とくに食料品や繊維、医薬品などではその傾向が顕著に表れています。

その点を踏まえると、学校では児童生徒を学年団で指導します。

女性教員は女子生徒のことを理解しやすいのは当然であり、かつ内面の心の動きまでわかります。

さらに、例外や個人差はありますが、女性教員は子どもを指導するときや学校行事を運営するときに細かい点まで気がつく傾向があります。

そういう観点でいえば、学校は比較的ジェンダーギャップが小さい職場であり、児童生徒にも好ましい環境になっていると言えます。

ただし、学校でも校長・副校長・教頭になる人は男性の方が多く、とくに中学校では圧倒的に男性が多いという現実があります。

女性の管理職が、学校でももっと増えるべきです。