箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

それ今はアウトです

2022年07月30日 07時26分00秒 | 教育・子育てあれこれ
最近のテレビ番組は視聴する人も減り、インターネットの動画配信が若年層だけでなく、高齢者層にも広がりを見せています。

どうもテレビ番組は以前ほど、国民誰もが観るというものではなくなったきたようです。

企業は不景気により広告費を減らします。するとテレビ局の番組製作費は減ることになります。

それが関係してるかどうかはわかりませんが、番組のクオリティは最近落ちているように思います。

とくにバラエティ番組はどこの局もよく似た内容で、笑いを取ろうとします。

笑いをとるために、ドッキリで出演者をだましたり驚かせて、そのようすを見て視聴者から笑いをとることが多いようです。

昔は許されていた笑いの取り方も、時代が変われば許されない場合もあると思います。

たとえば、芸人を落とし穴に落とします。そして6時間も放置して、途方にくれたり、苦しむ様子をみて笑いをとる例があります。

それを見ていると、楽しいとかおもしろいというよりは、不快に感じる人がいるのも事実です。

そう感じる人がいる以上、その番組を制作する人の意図がどこにあるのが、わたしは疑問に思います。

それを見た子どもが、いじめを引き起こすという悪影響を指摘する人がいます。

わたしは、人を嘲笑することで笑いをとる番組といじめの関係がはっきりしない中で、教育的によくないと言うつもりはありません。

ただ、テレビを観る人が減っている状況で、番組のクオリティをもっと高めて、今の時代ではアウトになるような笑いをとる路線から脱却すべきだと思います。

今、茶の間で家族いっしょにテレビを観る10代・20代の人は減っているのです。

家族の姿は変わってきている。中学校教育の関係者として、わたしはそう思います。