箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

子どもの声なき声に耳を傾ける

2021年05月19日 08時38分00秒 | 教育・子育てあれこれ


3度目の緊急事態宣言が出された大阪府では、大阪市のように授業の一部をオンライン授業に切り替えたケースもありました。

また、府内全域の学校に、学校行事の中止・延期が求められました。

さらに学校の部活動を5月末まで原則休止となっています。

これらの対応は、もちろん変異株が急速に広がってきたからです。
ただし、子どもに感染が拡大はしていないとして、地域での一斉休校にはなっていません

このような状況で心配なのは、児童生徒への心身への影響です。

今までも、昨年の一斉休校により、友だちとの交流ができず、不安を示す児童生徒がいました。また、体調不良になった児童生徒がいました。

昨年の春には、なぜ学校を休みにするのかという明確な説明がないまま、「今が感染拡大防止の正念場」だと一斉休校が伝えられました。

こんなとき、子どもの「声」を聞くことがとても大切です。

よくよく考えてみると、私たちの社会では、おとながきめて、こどもに「こうなりました、こうしましょう」ということが多いのです。

それはしかたのないことです。児童生徒はおとなより未熟な存在だからです。

でも、未熟だからといって、存在しないものではないのです。

存在しているのだから、ちゃんと理解できる、納得できる説明をするのがおとなの責任です。

それと同時に必要なのが、子どもの声を聞こうとすることです。

子どもの願いや思いを聞き、教育を進めていく。これが学校教育の根底に位置づく原則です。