箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

印刷の時間を減らす 学校の働き方改革

2021年05月29日 08時19分00秒 | 教育・子育てあれこれ


学校では、以前から児童生徒に配るプリント教材や、「たより」、学校発文書、保護者向けプリントは、教員が授業の合間で印刷するのが慣例となっています。

それも、最新の印刷機ではない学校が多いため、印刷だけでもけっこう時間がかかります。

大阪府の場合、府立高校には印刷を担当する職員がいますが、小中学校には配置されておらず、教員は山積する仕事の合間に、自分で印刷をしています。

また、カラー印刷も自在にできるという環境ではなく、カラーコピー機やフルカラー対応のプリンターは、トナーやインクの使用量が制限されています。

この問題の解決法はの一つは人の配置です。自治体によっては、印刷を担当する業務支援員がいて、原稿を教員からもらうと、必要枚数、必要部数の印刷をしてくれます。

もう一つは、自治体の改善策です。千葉県市川市では、教育委員会が学校の印刷環境の見直しを進めています。

印刷時間を短くして、カラー印刷も十分にできるサービスとして、エプソンが「スマートチャージ」を提供します。

学校での使用状況に合わせて、プランの選択が可能です。また、1分間に100枚という高速印刷ができます。さらに、複数ページの資料を1セットずつちょうあいすることもできます。

これは学校向けの「アカデミックプラン」というもので、カラー印刷もモノクロ印刷も同額で、学校規模による印刷枚数のちがいに対応し、大容量インクを学校規模に合わせ配分し、低コストを実現します。
機械本体、消耗品、保守費用を月額にするなど、優れたサービスです。

本来、教員の仕事は、授業や日々の学校生活、学校行事、部活動等を通して子どもと向き合うことです。

わたしの教員時代は、通信やプリントは本来の業務のための付随したものとして考え実行していました。

でも学校での働き方改革、時間外勤務の縮減が叫ばれる中、印刷に膨大な時間をかける業務は教員から切り離すのも一つの方法だと思います。