箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

地元に泊まる修学旅行

2020年09月18日 08時24分00秒 | 教育・子育てあれこれ

みなさんは、学校時代の修学旅行が、一生の思い出として、自分史に残っている人も多いのではないでしょうか。

中学校は、多くの学校が春に修学旅行を行います。

秋に行う学校もありますが、秋は文化祭や体育祭(運動会)をやる場合が多く、また中学3年生には高校受験が近づいて来るので、春(4月~6月)の実施が多くなっています。

ところが、今年度は新型コロナウイルス感染防止対策による臨時休校が約2ヶ月続きました。

わたしの近隣でいえば、大阪府豊中市では全中学校が修学旅行を中止しました。

大阪府箕面市では、いちばん最初の中学校で数えて、23年間続いた春の沖縄修学旅行を今年度は秋に、飛行機を利用しない目的地に変更して実施となります。

そして、全国的に見れば、地元を見直す学習の機会として、行き先を変更する例もあります。

鳥取県の三朝(みささ)町の中学校では、5月の東京修学旅行(2泊3日)をやめ、県内の三朝温泉の旅館に宿泊して、夕食も地元の料理を食べられるようにしました。

保護者アンケートの「県外にも行かせたい」という声を受け、島根県松江市も行程に組み入れ、学生料金の活用で地元での修学旅行となりました。

修学旅行のスローガンは、「Go To 修学旅行 ソーシャルディスタンスだけど私たちの郷土愛は密!」です。

地元に住んでいれば、地元のホテルや旅館に泊まる機会は意外と少ないのかもしれません。地元を見直す機会にもなるかもしれません。

生徒たちからすれば、「東京にいけないのは残念だけど、友だちといっしょに修学旅行に行けるのはうれしい」。

中学生の修学旅行に対する気持ちや思いは、この言葉に尽きると私は思います。