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箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

クレヨンの1色

2018年11月27日 12時13分22秒 | 教育・子育てあれこれ




早いもので、今日は2学期の期末テスト1日目を迎えました。

この時期、発熱で体調を崩している生徒も少しいますが、どの生徒も真剣に答案に向かっています。

定期考査は、中学生の学習にとっては、やはり大きなものです。

何十年も教職に就いていますが、定期考査の意味は、中学生にとってはやはり大きなものです。

たしかに、定期考査は高校入試への準備という役割もあります。

しかし。一定期間学習に向かってきて、それを復習してテストに臨む。このことで身につく学力は、大人になったときの知識や生活していくための力になります。





さて、3年の美術のテストでは、色鉛筆を持参することになっていました。


色鉛筆もですが、私は小さいとき、親から24色のクレヨンを買ってもらいました。

とても嬉しかったのを覚えています。


私の子どもの頃からある24色のクレヨン。

それを見て、これは赤いから変だとか、これは黄色いから値打ちがない。

クレヨンを見て、こんなふうには、誰も感じないです。

人間も同じです。

この人とはちがう、あの人ともちがう。

その子、その子の特性があります。その特性の強い子もいれば、そうでない子もいます。

「わたし」という色であるからこそ、価値があるのです。

それなのに、「ぼくはスポーツができないからダメなんだ」

「わたしってなにをしてもムダ」

というように、自分の値打ちを抑えこんでしまうと、せっかくのあなたの魅力が見えなくなってしまうよ。

このように、三中の子に伝えたい。


あなたの人格や価値観、考えかたは、この地球(ほし)の上に70億色あるクレヨンの中のたった一色という、かけがえのない存在です。

自分を信じて、本音を表に出してみよう。その感情が、あなたの世界をカタチづくり、その積み重ねが、あなたを幸せに導くんだよ。

このように、三中の子に伝えていきたいです。