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箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

他者からの評価が必要 職場体験

2018年11月06日 11時57分26秒 | 教育・子育てあれこれ





2年生は、本日、職場体験の2日目です。

体験先は箕面市内がほとんどですが、池田市、豊中市。遠方では伊丹市、大阪市内などの職場へ出かけています。


さて、職場体験は、三中が生徒を校外へ送り出している「学習」です。

したがって、学習には当然ながら、生徒の活動に対する「評価」がついてきます。

その評価は、通知表にある1〜5という数字に表すものではありません。

その評価は、他者からの場合は、「声」です。

「しっかりとあいさつができたね」とか「お客さんが喜んでいたよ」、「明日からもきてほしいぐらいだよ」という声です。

こんな職場の人からの声を、もしもらえた生徒がいたならば、どれほどうれしく、満足感・達成感を得るでしょうか。

教職員も、たんに「よかった」という生徒への声かけだけでは不十分な場合があります。

それは、とくに自分に自信がもてない子の場合です。

本人は、何がよかったのか、自分では腑に落ちていません。

「あなたは、今まで友だち関係が苦手な学校での生活だったね。

でも、今回の職場体験では、知らない人が、あなたの職場での行動で喜んでくれたと聞いたよ。

あなたのやったことで、喜んでくれた人がいたと聞いて、私までうれしくなったよ」


ここまで、教師からの解釈を添えると、生徒は何がよかったのかが、腑に落ちるのです。

それは、次の学校生活にもつながり、学校での子どもの変化(成長)として、現れます。



また、こういう会話は、家庭でも親御さんもできます。

(もちろん、こういった解釈をおとなが添えなくても、自分だけで理解できる子は、必要ないです。)


職場体験の学びと学校生活の過ごし方は、けっして別ものではありません。

他者からの適切な「評価」が、職場体験の効果を引き出します。